雪の追憶 フェンネル大陸 真勇伝 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826618

感想・レビュー・書評

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  • ずっと謎だったサチの過去が明らかに。とはいえ、いつもよりテンポが悪く思えたのは私だけかしら。
    次の舞台はフェンの故郷・ストライフ王国。「偽王伝」から始まった物語はどんな風に終焉を迎えるのか。早く続きが読みたいな。

  • いつでも飄々としていたサチの過去が明らかになります。

  • 英雄の弟を探している、というサチが消えた。
    サチを追うフェンは事件に巻き込まれ・・・

    サチの過去が明らかに!
    銀5枚分の価値は十分にある内容。

  • “サチは自身を失笑した。腕を下ろしてフェンが続ける。
    「私、小さい時から色々な失敗をして、知らずに助けられて、今更気付いてお礼を言いたくても言えない人が沢山いる。だから決めたの。お礼を言えずに離れてしまった人の代わりに、これから会う人に恩を返す。それじゃ……いけないかな」
    フェンは光の布ごとサチの手を取る。現実にある感覚が、フェンがスノウでなく、彼女が生きている事を教える。
    「サチ。『私』は『貴方』に助けられた」
    アイスブルーの瞳がサチを貫いて、彼の中の何かを打ち砕いた。
    ヴィクターはスノウを助けられなかった。変えられない過去は消えない。
    だが、サチはフェンを助けたという。
    弟ではないが、変えたかった過去ではないが、未来には、この手でやれる事があると思っても良いのだろうか。
    スノウの代わりに、償いを受け取ってくれる小さな手の平。
    「ありがとう、フェン」
    サチはフェンの手を力強く握り返した。”

    サチの過去が明かされる今回の話。
    サチの過去は自分自身すごく気になっていたので、満足。
    ただ、やっぱり高里さんの言い回しは私には難解……。
    気がついたら、語り手が変わっているっていう。

    “「お譲ちゃん達、行き先は何処だい?」
    火桶に当たっていた中年のトルリオン人が、毛皮の帽子を傾けて尋ねる。
    全方向へ延びる地図の線。
    後ろに二人がいるから、逃げ場はない。
    怖くない。
    「ストライフ王国へ」
    フェンはローブのフードを下ろして顔を上げた。銀の髪に、雪が光を散らした。”

  • 購入済み 未読

  • すでにこのシリーズは、ミギーさんのイラストとフェンのキャラクターだけで読み続けている。
    お話は、、、、、、やっぱり腑に落ちない。

    今回は「雪の追憶」ってなってるけど、
    そういえば北の国の話だったんだよな〜と改めて思う。
    あんまり酷寒の環境に思えなかったのはなぜだらう?

    それでもやっぱり次巻も買ってしまうんだろうなぁ(ため息)

  • サチの故郷の話。
    どうして遠い街で名前を変えて旅をしているのか、なんとなくわかるようなわからないような。サチが探している英雄の弟の正体とかが分かったり。
    偽王伝のように政治的な難しい話がなかったので分かりやすいです。
    1日で読んでしまいました。

  • 8/19 フェンネルシリーズで一番切ないお話でした。今までで一番面白かった!

  • 言葉って難しいですね。英雄の弟、見事にだまされました。
    フェンの言葉は本当にまっすぐです。お世辞とか、謙遜とか、そんな言葉は一切使わずに、自分の思ったことを素直に言っているんだろうなっていう言葉がすごく好きです。
    言葉自体も好きですが、私はそんな主人公の心に憧れます。
    言葉って言うものは本当に、捉え方一つでこんなにも印象が変わるんだなって思って、改めて、その大事さを思い知らされたような気がします。

  • 真勇伝シリーズ第3巻。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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