赤の女王の名の下に THANATOS (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826861

感想・レビュー・書評

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  • 湊俊介マジ湊俊介。

  • ブラックゴールド
    ブラインドケーブカラシン
    ブレーの坊さん仮説

  • 5作目も面白かったです。今回は湊俊介オン・ステージでした。かなり良い性格してるな彼。
    最後まで真樹か美樹か分からなかったですが。隠蔽捜査凄い…遺族も湊も保身に走る。
    でも湊も悩み事はあったんだな……かなり重度の睡眠障害のようで気持ち分かります。中身寝てる時の湊かなり面白キャラみたいで気になる、及川光博。。エントリープラグ入ってる?と思われたりとかボクはここにいていいんだおめでとうありがとうとかの方向のポジティブシンキング怖いけど。
    “赤の女王のレース”…気になる考え方です。利己的遺伝子と共に_φ(・_・

  • ミステリ。THANATOSシリーズ5作目。3、4作目は未読。
    今作の主人公は湊俊介さん。
    このシリーズを読むのは、かなり久しぶりだったけど、こんな厨二っぽさ強かったっけ?
    ミステリ的にはわりとボリューム薄め。
    生物学的な薀蓄が非常に多いのが特徴的。ここを楽しめた自分には悪くない作品。

  • 湊さん変な人だね。でも4人の中ではまともなのでは…という気もする。というかそもそもまともってなんだ?って話。次のシリーズに続くエピソードかと思っていたのだけど違いました。残念。

  • 死神に関わったがために没落しつつある湊管理官が主人公。何を間違えたか、真樹を頼った湊は、洋館で事件に遭遇してしまう。湊が主人公ってどうよと思っていたんですが、もっのすごく面白かった。やっぱり、もう高槻と双子が主人公じゃ、読者の視点にならないから無理なんだよね(笑)。高槻、怖すぎるわ(笑)。
    特に前半はあまりに読んでたらやたらニヤニヤしてしまって困った。湊がオタクの容疑者の部屋で発見した物におもいっきり吹いてしまった。あんたどれだけ守備範囲広いんだ……!いや、作者は好きだろうとは思ってたけどさ。(笑)。
    えー、このシリーズは毒とうんちくが強すぎて、あまり他人にお勧めはできないのですが、私はなんかすげー好きだなー(笑)。エンタテインメント的に笑える。うんちくは読み飛ばしても楽しいです。毒があってもだいじょうぶな方、オタク的知識にひいてしまわない方は試してみては。最初の巻より、「フォークの先、希望の後 THANATOS」から読むほうがとっつきやすいかも。ミステリとしては読まない方が吉。

  • リッターあたりの〜の方が先だったのに間違えてこっち先に読んじゃったやつ。
    恋愛ミステリーの趣がある金持ちの館での「令嬢」殺人事件の話。
    ブリーチ死体想像するとすごいな。余談だけれどもこの間髪をブリーチしただけでだいぶピリピリして痛かったので嫌な死にかただなと思った。
    湊がメインの巻。すごくいいこの人。いい根性している。いつも高見で見下ろしながらへんな歌歌ったりしてる人かと思ったらこの巻では物凄く人間味に溢れていて好きになった。いやあいい性格している。
    今回も諸々陰惨な事件な割りに読後感が爽やか。すごいハッピーエンドって感じがした。人は死んでるけど。
    湊と「彼」らが語った洞窟に住む目のない魚の話が物凄くよかった。
    物語の序盤に語られる話、後半の話、そうしてオチとしての話。同じ魚の話ではあるけれど少しずつ印象が違う。とてもロマンチックで力強くていい。その魚を「彼女」に見立てた構図も素晴らしいと思った。

    湊の巫女と初恋のオチが最高。
    綺麗で哀しい初恋や何とも言えないまま美しく残り続ける青春は物語のなかにしか無いけれど、この物語の中にもない。でもそれが逆に生々しくて、その生々しさこそが最高だと思った。

  • ああ、とうとう湊サンまでそっち側に…(汗)。

    「本格ミステリを打ち倒そうとする生意気な新人」とは汀氏のデビュー時に有栖川有栖氏が贈った言葉ですが、この殺し文句を久々に思い出しました。あ、以下ネタバレ気味かも。

    深窓のお嬢様が密室で惨殺、というコレでもかと言わんばかりの舞台装置を用意しておきながら、登場人物ほぼ全員が謎解きを華麗にスルー。皆、素人童貞ネタにかかりっきりのダメ展開。つーか湊、ドクロちゃんなんか読んでるのか。日本の明日はどっちだ。

    毎度おなじみ魚ウンチクはちょっと控えめですが(だって語る人が居な…どうなんだろ)、その分登場人物の病みっぷりが際立ったかも。読み進めながら、「ダメだこれ…」と何度一人呟いたことか。ええ、滅茶苦茶でした。

    という訳で、極めて読み手を選ぶ本作ですが、振い落とされる読者はとっくに振い落とされている次第でして、要するに今回も大層面白かったです(笑)。

  • こるものを続けて読む。
    相変わらず作中で繰り広げられる膨大な魚(今回はそれだけに限らず生物全体の進化論をテーマにしていましたが)の蘊蓄と、ストーリーを有機的に絡み合わせる手腕は、やはりうまい。
    人間もいつかまた別の形に進化していく日が来るんだろうか?

  • 2015/5/16(土曜日)

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著者プロフィール

1977年生まれ。大阪府出身。
追手門学院大学文学部卒。
『パラダイス・クローズド』で第37回メフィスト賞を受賞し、2008年にデビュー。
以来、「THANATOS」「完全犯罪研究部」「レベル99」シリーズ上梓のほか、ドラマCDのシナリオも数多く手がける。
2018年に上梓した『火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿』 (メディアワークス文庫)が、新聞や小説誌の書評コーナーに取り上げられ、大きな話題に。
近著に『レベル95少女の試練と挫折』『五位鷺の姫君、うるはしき男どもに憂ひたまふ 平安ロマンチカ』『探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿』『探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす』『FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿 file.01 』(共著)などがある。

「2022年 『探偵は御簾の中 白桃殿さまご乱心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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