- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061827707
感想・レビュー・書評
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題名からしてあまり気持ちの良いものではなくって
これはホラー要素の強い気持ち悪いお話かなって勝手に予想。
それを中途半端に踏襲したりしながらなかなか面白い内容だった。
どうやら三部作のようでイマイチ内容がよくわからない点もあったので
最初から読み直してみなくては。
新たな発見があったり、人物像に違った視点で望めるのかもね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「虫とりのうた」「赤い蟷螂」に続く三作目(何シリーズと言うのがいいんだろう…虫シリーズ?)前二作と同じように都市伝説がテーマになってます。今回は「聞いたものは必ず頭がおかしくなる自殺テープ」が登場。前二作とも微妙に繋がってるので順番に読んだ方がいいと思います。
ホラー要素もあるけど今回はどっちか言うとミステリ寄りだった気がします。あまりに陰惨な殺人描写には辟易したけど、ストーリーは楽しめました。ただ、今回も謎投げっぱなしな感満載で、やっぱりもやもやさせられました。旅館の引き出しに入ってた謎のメモと写真は一体…??「虫とりのうた」の呪文が登場するあたりも、次作への伏線でしょうか。引っ張るなぁ。
前二作の内容をほとんど忘れてたんですが、益田と由貴子ってこんな嫌な奴だったかな。二人には不快感しか沸かなかった。真樹男の得体の知れない不気味さはなんかいい。 -
ホラー風味の強いミステリー。タイトルから推測されるような「蟲々としたグロテスクな表現」は……一箇所くらいあったかもしれないが、それがメインではない。蛍の間、蝶の間、蟷螂の間などなど、昆虫の名前がついた旅館の部屋がホントにあったら楽しいだろう。物語中では、地震あり台風あり、殺人あり、で、秘湯への旅行がとんでもないことになっていく。先が気になって、睡眠時間を削って読んでしまうかもしれない。
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赤い蟷螂の続きっぽい
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薄っぺらでリアリティに乏しい人物描写、決して巧みとはいえない筆運び…、こりゃ外したかなあ、と思いながら読んでいったが、なかなかどうして、プロット自体はちょっと面白い。
が、読了して残るのはやはり、1つ1つのディテールの披歴手法が拙いなあ、という思い。
うーん、もったいない。 -
デビュー作は読んでいたのですが、その次の
「〜蟷螂」は未読のまま、この3作目を手にしたものの...
一応、繋がってる世界だったのね...。知ってれば先に
蟷螂を読んだのにー。
で、正直既読だった「虫とり〜」の印象を殆ど忘れて
いたのですが、読み易くなっているし、グロさや
嫌悪感を煽る描写など、よりベタになった分だけ
インパクトや怖さや厭な感じは響くような気がします。
厭な感じって怖さよりも、ジワジワと追い込まれるよね。
そして、昆虫という異形の生き物が持つ怖さや
精神的な嫌悪感を上手く利用しています。
ミステリーというよりは...ホラーに近いにかも。
で、相変わらずの謎の呪文「かしでえんま...」が登場。
ひっぱりますねーw。
主人公の「赤井」氏に纏わりつく恐怖や事件...は今後
その息子の「真樹男とどのように関わってくるのか...?
ノーマークでしたが次作も楽しみになっちゃいました。 -
「虫とりのうた」「赤い蟷螂」に続く虫っぽいホラーミステリ。それほど順番は気にしなくてもいいかと思うけれど、前作との関連はややあります。
嵐の山荘(実際はひなびた旅館)パターンで次々事件が起こる、という王道ミステリパターン。そこに絡む「幼虫様」の言い伝えというホラーテイスト。もうじわじわじめじめと迫り来るいや~な感じが圧巻です。後味もじめーっとしています。あの呪文は……?