空を飛ぶための三つの動機 THANATOS (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827769

感想・レビュー・書評

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  • なんだかもう…汀さんすごいなぁ…と。2時間半の映画を見たような気分。

    美樹のいつもの蘊蓄が少なかった分一気読みしてしまいました。いや、蘊蓄も嫌いじゃないんだけどね。

    過去と今を絡めるうまい展開。汀さん独特の滲み出る黒い展開(褒め言葉)。ハッピーエンドというより人間の嫌なとこをついてくる展開ですが嫌な気持ちにもならずそこが好きです。

    双子(というより)真樹の秘密が見えてきてますますこの先が気になりますね。佐伯嬢はまた出てきてくれると信じてる!


    ところで首吊り男の娘も伏線だったことに気づき感動したのは私だけですか。
    ミサキに迫るユウジのシーンに萌えたのは私だけですk

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「2時間半の映画を見たような気分。」
      おー
      スミマセン、全然知らない作家さんなんですが、これってシリーズ?(タイトルと装丁にビビっとなってま...
      「2時間半の映画を見たような気分。」
      おー
      スミマセン、全然知らない作家さんなんですが、これってシリーズ?(タイトルと装丁にビビっとなってます)
      2013/05/22
  • シリーズものと気付かずにこれから読んでしまったけれどとても面白かった。
    ちょっと切なくて歪で、後味は全くよくないけれどそこがいい。
    ちゃんとシリーズ最初から最初から読もうと思う。

    双子の面倒を見ている(?)刑事さんの前任者の話をTRPG的なやりとりで追っていく話。
    ゲーム形式なので当然のように勝利条件(クリア条件)とかあるけれど結局何をもって勝利とするのだろう?と疑問だった。
    歪な美形双子が歪ですごい。刑事さんもいいキャラしてるなあと思う。多分シリーズ最初から読むと徐々に変わっていく関係が見えると思う。
    でしゃばる新人があまり好きでないので女刑事さんはそんなに好きではなかったけれどえらいこっちゃなあれでいいスパイスだとおもう。今後どうなるんだろ。
    途中まで美樹と真樹を逆に覚えて読んでいたので大混乱した。お陰で面白かったもののストーリーのトリックというかどこがどうしてどうなったのかということがまるでわからんかった。反省。
    カタカナ表記でマサキ、ヨシキ、マキ、ミキと四通りの呼び名があるのでそこらへんでも大混乱だった。ヨシキって誰だっけ?としょっちゅうなっていた。
    今後のシリーズでも大混乱しそうなので早いところ修正したい……。

  • 09/04/2014 読了。

    図書館から。

    9人目の佐伯さんが登場。
    高槻・湊・佐伯さんはほとんど動かず、
    美樹・真樹の中学時代のクローズドサークルの
    話に。
    この時は、3人目。

    全滅型と非全滅型っていう分け方がタナトスを
    物語っているというか…ね。

    真樹の敗北や過去を知る話でもあり、
    美樹との関係性の歪みやズレが
    気持ち悪く(悪い意味でなく)感じられるものだなぁ、
    と思ったり。

    なんていうか真樹の人格が新しく出てきましたね。
    真樹がどんどんわからなくなってきた…。

    3人目がいい人に感じた反面、
    高槻さんがどんどんぶっ飛んでいく笑

    佐伯さんはそう来るかぁ…。

  • 周りで次々と人が死ぬ死神体質の美樹と,その双子の弟で探偵役の真樹を主人公とするTHANATOSシリーズ6作目。
    けっこう重たい話なんですが、コミカルさとのバランスが相変らず絶妙。
    高槻巡査の部下として「9人目」新人刑事の佐伯倫が登場。湊警視がTRPG風に、3人目ユウジと最凶の双子が巻き込まれたデスゲームを語り,その状況下で高槻&倫がどんな行動をとるかテストする。高槻の達観した行動選択に驚く。
    双子の心の闇は、ほんとうに救いがない。真樹の心の歪みも表出し、これまでのシリーズ全体を通してもいったいどこまでが本当でどこまでが嘘なのか、ますますわからなくなってくる。
    後味はよくないです。でもシリーズは進むたびに面白くなっているんですよね。
    次巻が既に出ているので早く読まねば。

  • 「三人目」が双子と共に遭遇してしまったクローズドサークルの事件を、美味しそうなイタリア料理を食べつつ、TRPGのノリで推理しちゃうという不謹慎なお話。
    新キャラの佐伯嬢に気をとられてるうちに……だってウザ目の優等生キャラなんですものw……あっと驚く双子の秘密が!
    いきなりだな!
    でもコレ、後付の設定じゃないよな。ここまでシリーズ読んでくるにあたり、真樹ちゃんに感じてたビミョーな違和感の正体はコレだったのか?
    このシリーズ、もう誰も信じられない!(笑)

    近日新作が出るらしいぞよ。楽しみ。('-'。)(。'-')。ワクワク

  • THANATOSシリーズ6冊目。

  • サバイバルゲームを始めよう。

    過去の死神の護衛だったとある人物の日記を元に
    作中作として話が進む今回。

    最後まで読み進めていって初めて解かれるクローズドサークルと
    双子の真実。

    美樹は本当に死神なのか、それとも・・・。

    前回当たりから雲行きが怪しくなっていたけれどいよいよラストスパートに向けて動き出してきたかなという終わり方でした。
    続きを早く読みたい。

  • THANATOSシリーズ最新刊!!待ってました!!
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-779.html

  • 血肉の通わないマニュアルから君は何を学ぶつもりだ? 法医学の資料にも交通事故現場写真にも被害者はいる。そんな簡単な言葉で跨いで通ることができるほど業の浅い仕事ではない。特に君たちは先人の屍を踏まなければどこにも行けない。

  • 「だから、みんな」の後に続くのってあの文言ですよね。。
    シリーズ6作目も面白かったです。
    9人目の佐伯さん、よく分からないまま2日でリタイアなんて…切なすぎる。
    そして真樹が解離性障害だったなんて。これで前作のあれも真樹だと分かりました。ヨシキタイプにも色々いそうだけど。リスパダール服用してる時点で、あれ?真樹も結構重い症状持ってるんだとは思いましたがここまでとは。
    インディアン・ポーカーは先日観た映画にも出てきたので想像できました。クロエは24から。今回もオタク度を試されている。。

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著者プロフィール

1977年生まれ。大阪府出身。
追手門学院大学文学部卒。
『パラダイス・クローズド』で第37回メフィスト賞を受賞し、2008年にデビュー。
以来、「THANATOS」「完全犯罪研究部」「レベル99」シリーズ上梓のほか、ドラマCDのシナリオも数多く手がける。
2018年に上梓した『火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿』 (メディアワークス文庫)が、新聞や小説誌の書評コーナーに取り上げられ、大きな話題に。
近著に『レベル95少女の試練と挫折』『五位鷺の姫君、うるはしき男どもに憂ひたまふ 平安ロマンチカ』『探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿』『探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす』『FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿 file.01 』(共著)などがある。

「2022年 『探偵は御簾の中 白桃殿さまご乱心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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