- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061827950
感想・レビュー・書評
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4作目。3作目と同様に過去が明かされる物語。
登場人物の過去からの繋がりがだんだん明らかになっていく過程が面白い。
ミステリーから徐々に異能バトルアクションになりつつあるけど、次はいよいよデスマッチかな?
結局、最終巻と昔読んで売った第1作目を再購入。
(すでに第1作目を読み返す気満々) -
このシリーズを前読んでた時ここまでしか読めてなくて、これの続きを読みたくなったので思い出すために再読。望と芹がこれからどうなるか気になるし秋津もどうなるか気になるところ。
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あらゆるものの「二つの要素」をかけあわせて生まれる「ヒトデナシ」が跋扈する昭和初期っぽい世界。「ヒトデナシ」専門探偵の秋津の助手である古村望は、元警官が主催する「綺譚会」に誘われた。それは、「ヒトデナシ」についての綺譚を語る会なのかと思っていたら……。望くんが、秋津の過去を知らないがゆえに、こういう展開もアリだなーと思いました。このシリーズは、なかなか他の作品にない方向から手玉だしてくる感じが好きです。いろんな「要素」の思ってもみない組み合わせとかもすごく面白い。今回は、望くんうかつすぎだけど、それでこそ望くんだよ!そして秋津、ラストで無茶振り!
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登場人物たちの過去に焦点を当てた外伝的連作短編でしたがただの外伝ではなくシリーズとしても話が進みました。それぞれ短編を読み進めていくうちに、あれ?なんかおかしくね?と不穏さを増していく感じはよかったですね。個々の作品では「犬神」が好きです。
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自分が落ちる仕掛けをしたブランコに乗る気分
腕壊れるとかー!
うおお、あんた蜘蛛なの?
猿を継ぐの?継がないで!
たくさんの感情が入り乱れる今回のお話
現実離れして離れた気持ちがぐっと近寄りました
これは次読まないわけにいきませんねぇ
楽しみだ -
秋津探偵の助手・望は三探偵の一人・御堂八雲から怪事件について語り合う『綺譚会』に招待される。
その綺譚会で語られたのは、怪盗・無貌とその協力者たちに纏わるものだった・・・
無貌伝シリーズでは初めての短編集となります。
個人的には短編集のほうが好きなのですが、今回はちょっと・・・
というのも、怖い短編もあったので(-_-;)
でも、望や秋津の過去に繋がってる話もあるので楽しめました!
なんといっても、衝撃のラスト。
今後の展開がめっちゃ気になります(>_<) -
”無貌伝 奇譚会の惨劇”望月守宮著 講談社ノベルス(注意:2011/08/04発売)
・・・”ヒトデナシ”という怪異が存在し、”人と魂のヒトデナシ”無貌”という怪盗が跳梁する世界。
”三探偵”の一人、御堂八雲の主催する”列車でヒトデナシについて語らう集い”に招待された、”三探偵”秋津の助手・望。
次々と語られる、”無貌”と協力者”魔縁”達の怪異譚。主催者である御堂の真意とは?
プロローグ・・・助手の望が御堂主催の談話会に向かう中、秋津は”無貌”からある依頼をうけていた。”ある人間を、始末してほしい”
無情のひと・・・望の先代助手である相原が依頼を受けた事件。”雪の庭園での事故死”の真相は?また、”無貌”も”ヒトデナシ”も出ないこの話が語られる真意とは?
実験動物の幸福・・・”無貌”によって”魔縁”の一人と共に閉じ込められた若き日の秋津。翌朝、”魔縁”は死んでいた。犯人は誰?どうやって殺したのか?
犬神・・・旧家での連続殺人。犯人は?そして”犬神”とは?
獣たちの宴に・・・”妹があやしげな館に忍びこんだかも”少年は意を決して館に忍び込むが・・・。
末期の酒・・・失踪した父親が残した飲むものを魅了する”酒”。男は遺言に従い”酒”を届けようとするが・・。
窃視症・・・退屈を持てあます男。隣人にはなにか秘密があるようだが・・・。
満月も今日で終わり・・・望が所属していたサーカス団の話。
等々、それぞれ趣が違う七つのストーリー。あー、秋津はほとんど出番なし。が若い時の発言”ぼく自身は探偵という肩書は苦手で、いまだにそう呼ばれるのに抵抗があるのだが、遥さんは勝手に探偵助手の名刺まで作って始終事務所に入り浸っている。雇った覚えはないのに。”が楽しかったですね。(笑)
あとは猫の”ヒトデナシ”露草が大活躍!!”我が名は、絵画と猫のヒトデナシ、露草。なにかください。”
・・・シリーズとして読んでいる方には期待を裏切らない一冊になるかと。連作好きの方にもおすすめ・・・はちと厳しいか。(笑)
・・・最新刊、シリーズ五作目が先日発売。(2012/10/04)。そちらには最終巻(六作目)が2013年発売予定とありました。だらだら続くのはどうかと思いますが、まだまだ明かされていない点も多い魅力的なこのシリーズがあと2作で終わると思うとさみしいですね。一作目の文庫版がもうすぐ(2012/10/16)発売。 -
実は毎巻想う事なんですけど…
望月せんせーの考え方とか世界観はめっちゃ好みなのですが、書き方?書き癖?地の文?がすごい合わないなーって読み出した時に想うんですよね。読み終わった時には慣れているものの。他の書き口の好きな作家さんの本を暫く読んで、無貌伝を読んだりすると違和感が激しい訳です。アレ?こういう文体だっけ??みたいにね。
でもこの退廃的な昭和初期感は最初から好きだです。藤木凜は本当に昭和の人間が昭和の(でももっと生まれる前の、といういみですけど)世界を描いているとすれば、それの、平成の人間版ていうか……あんまりうまく言えてないかも。
リアルタイム:江戸川乱歩、昭和:藤木凜、現代:望月守宮他、みたいな感じ?語り手が代わると同じ時代なのに感じ方が変わるように想いますと言いたいだけです。
舞台設定が豪華列車というところと短編集というのはツボでした。。