- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061827967
作品紹介・あらすじ
夢見-自らの魂をはるか遠い土地へ放ち、自在に行き来する力。生まれる前からその素質を見込まれた少女ソニンは、雲をつらぬく針のごとき"天山"で巫女の修行に励んでいたが、十二歳のときに、「見込み違い」として故郷へ帰されてしまう。家族との再会、初めてできた親友-穏やかな生活も束の間、"沙維の国"の王宮で、第七王子イウォルの侍女として働くことに。二つの隣国"巨山"と"江南"の緊張が高まる中、王宮内部では、国を揺るがす大事件が発生してしまう-。第40回日本児童文学者協会新人賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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活字倶楽部の特集で興味を持ち、表紙イラストもきれいだし、購入。
読了。
続き読みたい!続刊待てない!もういい単行本で1巻から大人買いしてやる!
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今ここ
なりそこない巫女が、まあ色んなはずみで王子の侍女になるのだけど。
ソニンが、確かに無垢で無欲なんだけど、『そういう性格』というより『それしかわからない』という感じなのでいやみもなく。語り口は柔らかくて、人の悪意はきちんとえがくけどあまり細かく描写せず。なんていうか、考えてみると王宮陰謀ものなのに妙にのほほんと優しい感じ。あとミンがすげえいい子。かわいい。主人公が割と『からっぽ』なので生き生きしてるのがいっそう際立つというか、正直この話の清涼剤だった。あとノアさまも好きだなー。
少し前のジブリとかそのへん好きな人にはきっとツボると思う。
あと、韓流ファンタジーはちょっと…と思ってたけど、全然気にならなかった。挿し絵が入って、ちょっと思い出す程度。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
落ちこぼれの巫女ソニンが主人公のファンタジー。
巫女修行していた天山から、落ちこぼれ故に追い出されたソニンが下界で新たな生活を始めるところから物語が始まります。
イウォル王子との出会いが、ソニンを新たな運命へと…
ソニンが明るくて良い子。
巫女として生きてきたせいか、ひねくれたところもなく運命に翻弄されながらも頑張る姿が良かった。
下界に住む人たちの感情や考えについて、天山で修業していたソニンには全く未知のものであり、それについて冷静に見つめ考える姿が丁寧に書かれていたと思った。
児童文学であるため、あっという間に読めちゃって物足りない感じがちょっと残念。 -
純粋なソニンが下界で生きていくことでどう変わるのかこれかも見ていきたい。
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守り人シリーズや勾玉シリーズのような読みごたえのある児童文学作品を探していたがついに良い作品に出会えた。ソニンは生まれたときから天山で育ったが故にものすごく純粋で読んでいて気持ちが良い。物語全体に関わってくる「モノの見方」「人の感情」について書かれているところはどれもハッとさせられとても印象的。天山では縁遠かった人々の感情を目の当たりにしたことでソニンがこれからどのように変わっていくのかが楽しみ。
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日常で役に立つような珠玉の名言が散りばめられていて、それこそが天女の物語。
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朝鮮半島を思わせる名前が出てくるし、宮廷に仕える女の子が主人公ということで、韓国ドラマのチャングムみたいだなと思いました。
この著者の作品は初めて読んだのですが、短い文章でたくさんの事を語れる人だなぁと感心します。
主人公のソニンはもちろんですが、貧しくても人をねたんだりうらやんだりせず、人にはそれぞれの生き方があると語るソニンのお父さんが本当にいい人で、その清らかさに心が洗われるようでした。
2巻が楽しみ! -
児童書ですが、大人も楽しめると思いました。
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世界がしっかり構築されていて読み応えありました。ソニンと王子の関係。こんな関係いいなあ。