非まじめのすすめ (講談社文庫 も 5-1)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061831971

感想・レビュー・書評

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  • 大変面白く読みました。

    ●「非まじめ」とは?

    著者は、本のなかでこう位置づけている。
    ・まじめ⇒学校のリーダー
    ・不まじめ⇒勉学をさぼる
    ・非まじめ⇒セサミ・ストリート

    「まじめ」も大事、「不まじめ」も大事。またどちらも一長一短があるという冷静な視点。両者が互いに排除する関係ではなく、統合されていくイメージ。遊び心や余白・余裕の大事さ。
    こういったものから、「セサミ・ストリート(学び+遊び)」という表現が生まれたんだと思います。

    ●アプローチ
    ロボット工学などに携わられているということで、理系的な視点があり、また、仏教も研究されているようで、その二つの視点が組み合わされて本作品は執筆されている。

    ●所感
    物事を一面的に見るのではなく、多面的に見ることの大切さを知る。私自身があまり理系分野に疎いところがあったのでちょっと難しく感じた。
    それでも、同筆者が執筆されている「仏教入門」などは是非、読みたいと思う。

  • 30年以上前に森先生が危惧していた事柄は、現代、更に悪化している。もっと多くの人に手に取ってほしい本。

  • 視点を変える、遊ぶ、むだは役立つ

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著者プロフィール

1927年(昭和2年)、三重県に生まれる。名古屋大学工学部電気学科卒業。工学博士。東京大学教授、東京工業大学教授を経て現在、東京工業大学名誉教授、日本ロボット学会名誉会長、中央学術研究所講師を務める。ロボットコンテスト(ロボコン)の創始者であるとともに、「不気味の谷」現象の発見者であり、約五十年にわたって仏教および禅の勉強を続け、仏教書の著作も多い。紫綬褒章および勲三等旭日中綬章を受章、NHK放送文化賞、ロボット活用社会貢献賞ほかを受賞する。おもな著書に『機械部品の幕の内弁当─ロボット博士の創造への扉』(オーム社)、『今を生きていく力「六波羅蜜」』(教育評論社)、『親子のための仏教入門─我慢が楽しくなる技術』(幻冬舎新書)、『退歩を学べ─ロボット博士の仏教的省察』『仏教新論』(ともに佼成出版社)等があり、共著に『ロボット工学と仏教─AI時代の科学の限界と可能性』(佼成出版社)がある。

「2023年 『般若 仏教の智慧の核心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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