サハラに死す: 上温湯隆の一生 (講談社文庫 な 30-1)

制作 : 長尾 三郎 
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061840232

感想・レビュー・書評

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  • 壮絶な一冊だった。1974年、サハラ砂漠の前人未踏の横断7000kmを単身、しかもラクダ一頭のみで挑戦。志半ばにして喝きと飢えで22歳の青春を閉じる(あとがきより抜粋)現在絶版の本書だがバックパッカーのバイブルとしても『深夜特急』に続き多くの若者に支持され、辺境の地で本書に出会う旅人も多いと知った…

  • 職場の上司に薦められ、借りて読んだ本。
    わたしはそれまで上温湯隆の存在を知らなかった。

    彼はサハラ砂漠をラクダと共に横断を試み、22歳という若さでこの世を去った。それも、「渇死」という、日本で普通に生活していればありえなかった悲惨な最期で・・・。
    その彼の手記と手紙に基づいてつくられた本なのだが、本当におもしろい。いや、「面白い」という言葉は妥当ではないかもしれないが・・・

    とにかくこの本は若さに溢れている。
    奮起したり、迷ったり、時には孤独に打ちひしがれながらも
    サハラに魅了される、若さゆえの不安定な彼の姿が、非常に興味深い。

    1度目はラクダに死なれ断念し、計画を練り直して再スタートを切った直後の死。それがあまりにも呆気なく、無念だ。
    彼自身、どんなことを想って最期を待ったのかということを考えて、胸が痛んだ。

    たくさんの出会いや文化についての記述が詰まっていて、とても勉強になった。
    旅好きな人は必読です!

  • この人まじ凄い。旅人の上温湯隆さん
    まだネットもGPSもない時代に単独でらくだ一匹とサハラ砂漠7000キロ横断。

  • 読み終わった、と言ってもずいぶん前になる。
    わたしが中東で仕事をする前だから、
    もう、三十数年前。

    その頃の若者に大きな影響を与えた一緒でもある。

    書を捨て町へ出よ。
    言ったのは、とある詩人(寺山修二)。

    書を捨て旅に出よ。

    高校を中退し、大学をやめて、多くの若者は『旅』に出た。

    先に紹介した『砂漠を旅する』でもこの本は紹介されている。

    ラクダに逃げられ、渇死した若者は、
    一度サハラ砂漠横断を失敗していた。

    死を惜しむまい。
    いかに生きたかで十分だろう。
    そこに生きてきたといえる実感があればいい。

  • サーハビーーーーーっ!!!

  • 【これから本】

    すべての旅人に、読んでほしい本、らしい。

    必読!

  • 21冊目。パプアニューギニアに携行その3。
    正確には随行した友人に借りて読んだ。
    アロタウ近郊のイスイス村でいつ来るとも知れないボートマンのケンを待ちながら読んだ。
    こんな魚のいない水もないようなところで死ぬのだけはいやですね。

  • これを読みサハラ砂漠に行かなければならないと思いました。そして、モロッコに旅たち、実際にらくだに乗って少しだけですが、サハラ砂漠のすばらしさに触れてきました。

  • 僕は引越しのときになくしちゃったけどこれは結構よい本。めちゃくちゃ危なっかしい旅人の日記。サハラ砂漠をラクダと二人っきりで横断して失敗したりする。

  • 深夜特急もいいけど、若者に是非お勧めしたい一冊。ほんとは(サハラに駆けた青春)の方から読んで欲しいですが、絶版のようですね。私が持ってるのも古本屋で見つけたので、ぼろぼろな感じです。
    もう衝撃的でした。壮絶な一生だと思います。少年がどんな思いで砂漠にいたのか、もう涙なしでは読めません。旅に出たいと強く思う一冊です。

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