証券恐慌: 山一事件と日銀特融 (講談社文庫 く 24-1)

著者 : 草野厚

• 講談社 (1989年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[reinouさんの感想 · 2017年1月20日]

１９８９年(底本１９８６年)刊行。平成バブル崩壊を遡る３０年前。日銀法２５条発動に至ったことがあった。平成バブル崩壊時、自主廃業した山一證券は、この時点は日銀からの資金援助と、昭和４０年代の景気回復にて息を吹き返した。そもそも戦後の経済成長は決して一直線ではなく紆余曲折があったが、その一局面を本書は丁寧にレビュー。特に、金融危機の先駆という意味は無視し得ない意義を持つだろう。内容も大蔵省、政治家、日銀、金融機関(特にメインバンク)、社会党、マスコミの多面的動向を解析。

[二次元研究所さんの感想 · 2011年2月18日]

4061844024　254ｐ　1992・1・20　３刷

[ネット図書館長 e渡辺さんの感想 · 2006年11月17日]

戦後最大の経済危機を詳細に追究する。