アンジェリク 7 (講談社文庫 こ 38-7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061856172

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  • 女奴隷となるもアンジェリクはその美貌と強い意思で海賊も、王子も、大宦官さえも魅了していく。

    一瞬彼女を手にしたレスカトールや、彼女との生死をかけた戦いに敗れたオスマン・ファラジとのやりとりをもう少し見ていたかった・・・。
    決して誰も逃れたことはないと言われた後宮から逃げ出し活路を見出したアンジェリク、ますます磨きのかかった美貌でこれからどんな冒険に出るのか・・・ますます楽しみ。

  • あれだけいろいろな経験を積んできたアンジェリクがモロッコのサルタン、ムライ・イスマイルに身を任せることにならなかったのはなぜだろう? アンジェリク自身はサルタンに性的に惹かれ、拒み続けることができたのはいわば成り行きだが、作者がそれを許さなかったのはなぜだろう? やっぱ宗教?

    この巻にも魅力的な男がいっぱい。サヴァリ爺さんがあんな死に方をするなんて!(涙) そして、大宦官オスマン・ファラジ。かっこいい。彼もあんな死に方をするなんて!!(涙)

    あらゆる男に絶賛されまくって、アンジェリクの女としての無敵ぶりが鼻についてきたが(「ああ、わたし、醜ければいいのに!」って言うんだよ!(p.12))、後宮からの逃亡の苦難を乗り越え、再び爽快な存在に。
    ここでの砂漠の逃避行で、余計なものを削ぎ落とされ、ただの人間として、ただの女として、コラン・パトゥレルと向き合ったことが、この後反乱に同調し、新大陸に乗り出していくための転機になったんだろうな。

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