アンジェリク 8 (講談社文庫 こ 38-8)

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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061856400

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  • プレシに戻ったアンジェリクを待ち受けていたのは息の詰まるような生活、傍若無人な王の衛兵たちを見るに見かねてポアトウで反乱の首謀者になるアンジェリクは、ここにきて一番の辛い運命と向き合うことに。

    多くの血が流され、子を失い、不遇の子を宿し、逃げのびた地で犯罪者の烙印を押されたアンジェリク・・・。
    今までの巻の中で一番多くの血が流れ、アンジェリクが踏みにじられた革命の女(上)辛い一冊でした。

  • と執事モランが叫んだように、アンジェリクは意地のために、自分は後宮や王のベッドどこじゃない苦痛と恥辱(ネスルの塔の生活は、日常的レイプかと思っていたけど、そんなにヤじゃなかったんだろうか…)を受ける羽目になり、息子も領民も、忠実なバルブも、どん底時代から共に生き延びてきたフリポも、レディギエールやマルブランも、その他の従業員たちも、破滅に追いやることになった。あるじとしてちょっとどうなの、とさすがにいらついた。モロッコから逃げるときも、そのためにユダヤ人共同体1つ殲滅させてるしね。
    アンジェリクも自ら言っている。「わたしは、わたしを愛してくれる人に不幸をもたらす……」
    ジョフレの子は行方不明で後で復活しそうなのに、シャルル・アンリは、フィリップ同様、望みがまったくないやり方で殺してるのもなんかね… そしてプレシ=ベリエール侯爵夫人時代の全て消滅させてるし。
    モランは無事だったが。せめてモランは無事でよかったよ。ヒロイン以外は情け容赦なく簡単に殺すからね、この小説。

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