おとうさんの手 (どうわがいっぱい)

  • 講談社 (2011年5月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (80ページ) / ISBN・EAN: 9784061981805

作品紹介・あらすじ

目をつぶると、ほら、見えてくる。きこえてくる。

かおりのおとうさんは、目が見えません。でも、おとうさんは、においや音から、なんでもわかってしまいます。
目の見えないおとうさんが見せてくれる、あざやかな景色と、家族のたしかなつながり。

※小学1年生から

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

目が見えないおとうさんが、家族とのつながりを通じて、見えない世界の豊かさを教えてくれる物語です。主人公かおりは、おとうさんの特別な感覚を通じて、日常の中に隠れた美しさや喜びを発見していきます。おとうさ...

感想・レビュー・書評

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  •  前回読んだ「おかあさんの手」とは、また趣が異なりながらも、手からもたらされる素晴らしさを実感することで、改めて教えられることや感じられるものが親にはあるのだということを、強く認識させられた作品でした。

     「かおり」のおとうさんは、車の事故で頭を打ったことにより、目が見えなくなったが、鍼師をしている彼にとって、特に不都合は感じていないようで、彼女が帰ってくれば「おかえり、かおり」と気付いてくれるし、雨が降りそうな気配を察することができたりと、目が見えない分、他の感覚が研ぎ澄まされている様子を物語から感じ取れたことには、まはら三桃さんの言葉にもあるように、『目を開けているときよりも、はっきり感じる』ものもあることを教えてくれます。

     それはささやかな音であったり、匂いであったり、身体全体で感じる雰囲気であったりと、毎日をそのように暮らしている方ならではの感じ方ではあるものの、中でも、かおりが耳を見つけようと思って、おとうさんの指を探る微笑ましい光景や、空気が重たくなるってどんな感じなんだろうと試しに目をつぶることで、いろいろな音から派生する流れを想像していく展開には、見えなくなることによって見えてくるものもあるということを教えてくれて、そこで別の世界を見つけた喜びを実感した、かおりにとってのおとうさんとの関係性の清々しさが、とても印象に残りましたし、目の見えないことを特別視せずに、日常生活の中に自然と取り込んでいる、家族全体の温かい雰囲気も同様の思いでした。

     また、そうした雰囲気を更に高めてくれた長谷川義史さんの絵も印象的で、それはとてもシンプルなのに、じんわりと伝わってくるものがあって、そこにも見えないものを感じ取れる素晴らしさがあるように思われた、それは海外絵本の訳にも表れた、彼自身の人間性なのだろうと思われました。

     ただ、「小学1年生から」という対象年齢からも分かるように、物語は児童書ならではのものではありますが、この『どうわがいっぱい』シリーズの特徴である、一ページの文字数を減らした大きな文字と、数少ない漢字にも全てふってある振り仮名に、挿し絵もいっぱいあるといった、これらの読みやすさには、初めて一人読みしたい子どもも、気軽に手に取ることができそうな印象を抱かせてくれた、まさに対象年齢向けとして最適な児童書だと感じられました。

  • 目が見えなくても、他の人が気づかないことに気づけるお父さんってすてきだな。

    最後の虹は、ちょっとせつなくなりました。

  • めがみえないのに、なんでにおいでわかるのかがふしぎだった。

  • ぼくも、雨の音きいたことあるよ!

  • お父さんが目が見えないお話だったよ。耳や鼻を使ってるのが感心したよ(8歳10ヶ月本人談

  • 子どもが赤ちゃんの頃に事故に遭い、今子どもは小学生。
    様子からして子どもは1~3年生ぐらいっぽいので、6年から9年か。
    大人になってからの失明でも、そのぐらいの年月で音から情報を得ることや、指圧や鍼灸の資格得ることはできるのかな。
    お父さんはどんな時間を過ごしてきたのだろう。
    そしてお母さんは。

  • 2019/06/20

  • かおりのお父さんは事故により目が見えなくなりました。

    目は見えないけど聴覚や嗅覚などを使って色々なことが分かります。

    見えないけど、お父さんの世界は確かにあります。

    そこに近づこうとすることで、お父さんを障がいを理解しようとしているのかな。

    いや、大好きなお父さんの世界に触れたかっただけなのかもしれませんね。

  • ≪県立図書館≫
    お父さんには、どうしてわかるんだろう。
    そんな、女の子のお父さんに寄り添い信頼する気持ちがよく伝わってきた。

  • まはら三桃さんの視点と表現がデビュー時から好きです。
    目の見えないおとうさんの不思議な手。
    よーく耳を済ましていろんな音を聞きたくなる本。

  • 目の代わりを始め、いろいろ感じることのできる手。

  • お父さんは目が見えない。交通事故で目が見えなくなってしまい、今は鍼灸の仕事をしている。
    そんなお父さんとの毎日は、耳をすませて、音やにおいや、いろいろなものを感じて知る毎日。静かで幸せな毎日。

    障がいの学習の時にも。

  • ラベル:桃913 マ
    資料番号:5000500107

  • かおりと目の見えないおとうさんの話。
    本の帯の「目の見えないおとうさんが見せてくれる、あざやかな景色と、家族のたしかなつながり。」以上の言葉が、紹介文として思いつきません。胸にグッとくる話です。
    挿絵もすごくステキだし、ラストの雨上がりの虹も、いろいろ深いです。おとうさんにも、きっと虹が見えるんだろうね。
    低学年だけに手渡すのには、もったいない感じです

  • ★★★★☆
    お父さんは目がみえないけれど、触ったり、聞いたり、匂いで、いろんなことがわかる。
    お父さん大好きな気持ちがまっすぐ届きます。
    (まっきー)

  • わかりやすく伝わる本。

    においや音で、だれがいるのか
    だれがきたのかわかっちゃう。

    手でさわっただけで
    わかっちゃう。

    おとうさんのやさしさが伝わるよね。

  • あたたかい・・・

  • 「目をつぶると、ほら、見えてくる。きこえてくる。」(帯より)
    かおりのお父さんは交通事故で視覚を失ったけど、何でも分かっている。誰が来たか、お天気がどうなるか。
    かおりとお父さんの会話から見えてくる、目に見えない大切なこと。
    優しさとに温かさが満ちた読み心地のよい一冊。
    小学校低学年から。

  • かおりのおとうさんは目が見えない。
    けれどもかおりが帰ってきたことや、だれがうちに来たかがわかる。
    おとうさんは、はりちりょうしをしている。
    おとうさんの指は、いたいところがわかるみたいで、
    かんじゃさんのいたいところに上手にはりをたてる。

    かおりもおとうさんのように目を閉じてみた。
    いままであまり気にしなかった音が聞こえてきた。

  • かおりのお父さんは、目が見えません。でも、においや音から何でもわかるんです。私も目を閉じてみました。私の周りにも、音やにおいがいっぱいありました。目を開けているときよりも、はっきり感じることが出来ました。子どもたちに読んであげたい本です。

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著者プロフィール

福岡県生まれ。講談社児童文学新人賞佳作『カラフルな闇』でデビュー。作品に、『青(ハル)がやってきた』、『鉄のしぶきがはねる』(坪田譲治文学賞、JBBY賞)、『たまごを持つように』 、『伝説のエンドーくん』、『思いはいのり、言葉はつばさ』『日向丘中学校カウンセラー室1・2』『零から0へ』『かがやき子ども病院トレジャーハンター』など。

「2023年 『つる子さんからの奨学金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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