香りを楽しむ本

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062054713

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  • 著者は、昭和10年生まれ、
    資生堂で働き、資生堂製品研究所香料研究部長
    という肩書きである。

    香りに永年携わってきただけあって、
    時代の変遷が良くつかめる。

    香りは、生活空間を演出し、おしゃれを演出する。
    ルームインセンスという言葉さえ教えられるまで知らなかった。

    香りは、個性を表現するもっとも効果的な小道具である。
    昔は、地位と権力をあらわすステータスシンボル。
    人間にとって一番古い香水は、体臭であった。
    古来香り高い香料は、薬だった。
    香りでリラクゼーションをする。

    「香りの流行は、時代を敏感に反映している。
    ファッションや美容、社会情勢など、
    あらゆる周囲の状況と調和しながら変わっていきます。
    香りを考えるとき、その香りが生まれた背景や意味を
    理解しながら近ずいてみると思いがけない香りの世界が開ける。」

    香りについての考察
    時代とともに変遷している香りは、
    女性の生き方に大きく関与している。

    「女性らしさ」ということが時代とともに
    変化してきていることが重要である。

    しかし、もう少しその「性」的な側面ではない
    香りの視点を明らかにする必要がありそうだ。

    ルームインセンス、宗教と関連した香り、
    環境破壊の悪臭ということなど、
    人間らしく生きていくための香りを見つける必要がある。

    地球上には、40万種のニオイがある。
    香りを創作するパヒューマーでも、
    そのうち香料として1500種類覚えていればよい。

    香りの歴史が詳しく書かれていて、参考となる。

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