- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062110730
作品紹介・あらすじ
GEやIBMはいかにして組織を変革し、危機を乗り越えたか-。重要な局面で厳しい決断をくだすよりどころとなったのが、社訓を超える社訓「ミッション・ステートメント」だった。
感想・レビュー・書評
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"各社の社訓を紹介している。社訓に込めた思いについても語られている。40社のものを
1.組織を変革し、危機を乗り切る
2.社員の士気を鼓舞する
3.顧客志向を追求する
4.製品力を強化する
5.社会的責任を全うする
の5つに分けて紹介している。
ミッション・ステートメントを作成するための六つの法則も記載。
その法則とは
1.必ずしも短い必要はないが、シンプルであること
2.社内の意見をできるだけ広く集めること
3.外部の力をうまく活用すれば、明快さと新鮮なものの見方を持ち込むことができる
4.言葉遣いや語調には、会社の性格や姿勢を反映させること
5.可能な限り手段を尽くし、また必要なだけの言語を使って、ミッション・ステートメントを全社員が共有できるようにすること。常に人々の目に触れるようにすること。
6.ミッション・ステートメントを指針として活用すること。常に見直しを怠らず、社員の評価にも取り入れること。経営者は、いつもそれを口にし続けなければならない。
まぁどれも想像できる当たり前のことだが、作成する過程では大いに悩みながら過ごすことになるだろう。
印象に残ったのは、モトローラーの創立者の息子で経営委員会の会長を務めるボブ・ガルビンさんのコメント。以下は引用
「競争力という点からいっても、社員が競争会社の同じ地位の人間に劣っていては、かなわないわけです。たとえばNECの小林宏治氏(元会長。コンピュータと通信の融合を提唱し、そのビジョンのもとにNECを発展させた)はたいへん有能な人物でしたから、私はまけないように、つねに自分を向上させようと努力しました。彼に追いつくことができたかどうかはわかりませんが、彼と会うたびにずいぶんと刺激を受けたものです。」
モトローラーは6シグマという経営手法でも有名な企業。
その経営に携わる人から日本の企業のトップを尊敬というか敬う言葉が語られていることが素直にうれしかった。"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社是・社訓の大切さにフォーカスした本。大企業が殆どで組織規模によっては参考にならないかも。2004年ごろは会社の存在意義などが問われている時期でした。振り返りながら現在と照らし合わせて読むといいかも。
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会社が存在する意義は何なのか?そう考えた時に手にした本です。今の経営にも活かせてます。