対話篇

著者 : 金城一紀

• 講談社 (2003年1月31日発売)

感想・レビュー・書評

[ゆうきさんの感想 · 2011年12月3日]

これを読んで号泣した若かりしころの俺。

[sさんの感想 · 2011年12月3日]

最後の「花」という話がいとおしかった。

[ｍｋさんの感想 · 2011年11月19日]

短編３つで構成。
どの話もすごく好きです。

３つのお話に共通するのが「死」と「大切な人」なのかな？
一見なんだか重そうですが、サラッと読めるし、読後感が良い。
優しさに包まれる感じ(笑)

登場人物も魅力的。
忙しいけど何か読みたいって人に薦めたい本です。

「花」では良い意味で号泣。最後の文章で前向きになれる。

[anagramshiさんの感想 · 2011年10月9日]

村上春樹と似た読み味。だがこの人の方が現実の厳しさと向き合ってる感じがする。
対話の積み重ねによって新たな考え方を引き出すというのは、まさに産婆術、弁証法。行動で事態を打開するのではなく、捉え方を変えて呪縛から自由になる。
すごく面白かった！ っていうわけじゃないけど、じんわりと良かったと思える。文庫でまた読むかも。

[koucoさんの感想 · 2011年9月1日]

若干不発の印象。読み手側の問題な気も。

[sakurariruさんの感想 · 2011年8月29日]

「花」号泣でした。 こんな静かな愛の形あるんですね。

[優翔ママさんの感想 · 2011年8月2日]

すごく綺麗な文章。
３つのお話のどれもが哀しくも温かい感じを漂わせていて、「対話」のひとつひとつがとても心に残った。
自分に本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離さない…！！
“手をつなぐ”っていうすごく簡単なことが“人の心をつなぐ”ということなんだ…。

[fukayanegiさんの感想 · 2011年7月18日]

青臭くて、春樹風なちょっとズレた会話の妙を楽しむ類の作品。２番煎じだと感じたり、文学とするには中身が薄っぺらいと感じる人もいるかもしれないが、やっぱり自分はこういう世界観好きだな。

生きるということについて、愛について突拍子もない物語から意外にも深く考えさせてくれる。しがらみや、くだらないこと、辛いこといろいろあるだろうけど、そこにある愛こそが生きる糧。

３篇目の”花”の展開は見事。

[冬遊さんの感想 · 2011年7月18日]

■話題の著者が紡ぐ珠玉の3篇。孤独の淵に閉ざされた人びとが、他者との「対話」によって少しずつ世界への扉を開いていく。直木賞受賞の話題作『GO』の著者が贈る、心にやさしく響く作品集。

■■短い話の中に、こんなに愛おしさが詰まった話はない。切なさの暴力みたいだった。

[natumikan05さんの感想 · 2011年6月29日]

GO/フライ,ダディ,フライなどで知られる金城一紀さんの作品ですが、上記のような青春小説とはまた赴きを変えた作品。
「人との出会い、対話」を通して喪失の痛みを乗り越えていく人たちを描いた3編の中篇を収録しています。
付きまとう死の匂い、それでも、運命から目を背けずに立ち向かおうとする人たちのひたむきさが胸を打ちます。

著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『ＧＯ』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」