人生の座標軸―「起業家」の成功方程式

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062127042

作品紹介・あらすじ

すべては、アパート1室と、無謀な「夢」からはじまった!30歳で大企業を飛び出し、民間No.1のビジネススクール、ベンチャーキャピタル事業の成功、そして日本から世界へ-。ときに迷い、戸惑いながらも、走り続ける男の挑戦。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の堀さんの姿勢や考え方の一つの一面を知ることができ、自分に足りないものがわかって、非常に勉強になりました。

    人生の座標軸 まとめ

    ■■役割を果たす順序
    ・個人を確立し、家族人、組織人としての役割を果たす。
    ・それができたら、日本人、アジア・地球人としての役割を果たす。

    ■■堀さんの姿勢からの学び

    ■志
    ・考え抜く 住商やめてグロービス立ち上げ前に、なぜグロービスを立ち上げるのか、考えに考え抜いた。何を実現したいのか、

    ■努力
    ・圧倒的な努力(講演会に行く、読書量)
    ・ギリギリまで追い込む
     水泳。練習楽しいと思ったことないけど、練習をとことんする。自分を追い込む。

    ■学びの最大化
    ・効果的な学び 学びの最大化
     日誌を書き、振り返り、問題点を抽出し、解決する努力をした。
     思いついたことをメモを取り、夜打ち込む

    ■日々の目標設定
    ・常に日々の目標設定(会議での発言頻度)
    ・席選び、パートナー選び等
    ・パブリックコミットメント

    ■積極性
    ・やりたいことをどんどんやる
    ・聞きたいことはガンガン聞くし、主張もする。
    ・発信に対する評価を気にしない。思ったことを書く
    ・海外では積極性が大事。主張すること。他に遠慮しない。
    ・一つ一つのイベント等で、目標を設定し、十分イメトレや言うことを準備しておく。タイミングを見計らう。
    ・狙いすましたように座る位置も狙う。大統領との会食等。
    ・ランチやディナー等なるべく一緒に誰かと過ごす。便乗パターン

    ■ビジョン設定
    ・大胆で大きなビジョン設定(山小屋、YEO) 

    ■早い意思決定
    ・早い意思決定(山小屋の土地確保等)
    ・非常に論理的に施策を検討し、すぐ実行する。
    ・人間らしさもある。感情を察知。

    ■人間性
    ・心の平静を保つ。(傲慢にならない)
    ・全てのことをポジティブに考える。
    ・素直さ(いい加減なところを出す部分、
    ・好奇心が強い。行きと帰りを変える
    ・空き時間を水泳に当てる。


    ■■何をするか?
    ■個人の確立
    ・個人のビジョンや目標、志、吾人の任務作成し、明文化
    ※35歳を超えると職の流動性が低くなる。極少数のプロフェッショナル、経営者以外選べなくなる。キャリアを作るのは30代前半まで。そのあとは良い組織でその組織と一緒に成長していくのが良い。
    ・心・頭・体を磨き、仲間・友達を多く集めること。

    ■積極的になれ。(日々目標設定、発言)
     →どんな自分になりたいのか?(消極的な自分?積極的な自分?)
     飲み会やイベントを企画、提案し、リードできる人材に。
     大人の品格(EJさんみたいに
     受け止める力(YNさんみたいに

    ■対人関係能力
    ・ネットワークづくり、友達・仲間を増やす
    ・名刺交換
    ・飲み会はあっという間に仲良くなる。

    ■その他
    ・コラムを書く 自分の見てきたもの、感じたことを素直に伝える。 
    ・やりたいことをやる(海外、冒険、美味しいもの、美しいもの、アウトドア満喫、砂漠を4WD、テニス、山登り、読書会、サーフィン等)




    以下、本の復習。重要だと思ったポイント
    ***************************

    ■■第1章 個人
    ・やるべき時には集中して成果を上げ、その上で長いスパンで人生のバランスをとることが重要
    ・個人を考えるフレームワーク 心、頭(技)、体
    ・心
    心が重要。心の開放、ワクワク感や喜怒哀楽を感じる。頭で考えた意思決定に加えて、心も大事に反映する。
    心を鍛える。感性を磨く。やりたいことをやり、大いに楽しみ、感動すること

    ・頭
    考える力、知識、伝える力
    考える力:明確な論理的思考力。
    知識:多くの人々の意見を聞くとともに、読書を積み重ね、自分の頭で理解に努めること
    伝える力:言語処理能力、感性、人間力、心理学等。

    ・一生かけて鍛え続けていくもの

    ■体
    ・新陳代謝を促す 規則正しい生活、暴飲暴食をしない、食べ物の管理、よく歩く、水泳を週2-3回

    ■コラム
    ・「出会った人が全て師匠」 これになるには謙虚にならざるをえない。

    ・厳しいフィードバックを受けて
    1,言われたことを真剣に考えて、自らの行動や考え方を変える
    2,なにくそと思い頑張り、違う結果を出して成功する

    ・言ったことに対し、どう思われようが気にしないようにする。
    ・ビジネスは、夢(ロマン)で始まり、科学(サイエンス)を使い構築し、アートにまで昇華させる。
     絵画と一緒。純粋に感動すること。
    ・人の上に立つと、自分を律し、率先し範を示し、仲間を引っ張っていく必要があった。話すこと・書くこと下手という言い訳していられない。
    ・コミュニケーションを増やすこと。多くの人にその発想の根源となる哲学、考えてきたこと、見てきたこと、見てきた情景、それがうまくいくという確信の根拠を伝える必要がある。

    ■■第2章 家族人
    ・ファミリー理念の作成
    夫婦で話し合う。個人としてのビジョンや目標を持つ(◯歳時点で、どうなっていたいか)
    家族のメンバーの成長にもコミットする。個人プラス家族全体の成功を尺度として捉える

    ・子育て 子供も一人の人格として真正面から向き合い接する。
    ・家族との時間は、頑張って作るしかない
    ・山小屋や家に顧客や関係者を呼ぶ。飲んで語って仲良くなる。


    ■■第3章 組織人
    ・勝つ組織=個の爆発 x 理念・基本戦略の確立と浸透 x 規律の精神

    ・個の爆発:やりたいことができる環境、仕事が楽しくできて、常に前向きで明るい。
    できるだけ、個性を爆発させ、みなさんの個性で組織の風土を変革させる気概を持って欲しい。
    組織のDNAの組成と伝承させるため、リトリートを実施。個性をつぶさない。そのためにも価値観の合う人を採用する必要がある
    個人のやりたいことに対応できるように会社を柔軟にする。会社を活性化させるには、個人を活性化する必要がある。
    個人の内面にあるものを爆発させる。個人の爆発が生み出すエネルギーが利益に結びつくように組織設計をし、ベクトルを合わせる。メリハリをつけ、休むときは休む。

    ・組織には、「楽しさ」が重要

    ・オフィス設計
    同じサイズの椅子と机、吹き抜け、開放的。オープンに。人、風、光が自由に流れる。ガイドラインをすぐ作る。

    ・ビジョン
    山の中の全日制大学院 アジア各地から集まる。30年後。

    ■■第4章 日本人
    ・政府レベル、組織レベル、個人レベル
    ・個人レベル
    個の確立。固有の哲学を持ち、自分の言葉で物事を説明する。基本的な経営能力を高める。
    グローバルに通用するような自分の専門分野を強化し、人間関係能力を高め、対外的にコミュニケーションできるようになれ。

    ようは心技体を磨き、なるべく多くの仲間を増やす。

    ・今後の日本
    日本:労働集約型産業
    米国:知識集約型産業
    グロービスは、知識集約型産業を構築するためのビジネスインフラ:ヒト、チエ、カネ
    他社参入を促し、市場を作る

    ・先見性を持つ、先見性を持った人たちのコミュニティ
    2004年時点で、今後主戦場がPCからネットになると知っていた。

    ■■第5章 アジア人、地球人
    ・YEO 黙っていると取り残される。初参加でも積極的に発言。
    ・手弁当でやる意味。ネットワーク、志。
    ・二次会、三次会等の交流会重要。その日から中の良い友達になる
    ・個人でも日本人でもなく、アジア人として発言。
    ・リスクとる人を積極的に評価
    ・伝える力 容姿ファッション、話すテンポ、コンテンツ、身振り手振り
    ・論点整理
    ・企業の責任。企業は全てできない。できることを行う。自分の得意分野でできることを行う。結果的に利益になる
    ・ダボス会議で、何もPRしない。グロービスがやっていることをPRしてもみんな関心を持たない。
    面白いと思ってもらえるようなストーリーを話す。代表が行くことが最も重要。グロービスや卒業生が活躍し始めて、知られるようになる
    ・歴史的建物。その当時のリーダーがなぜ、どのようにして作ったのか想像する。それを自分たちの活動に生かす。
    ・空き時間を水泳にあてる。

    ■■あとがき
    ・個々人の仕事の大小よりも、与えられた環境で、精一杯生きることが重要
    ・グロービスで言うこと
    まずは個人。次に家族。そして三番目にグロービス。
    個人としての確立が重要であり、家族へのコミットなければ組織人として成果をあげられない。

    ・個人、家族人、組織人として十分な成果をあげられて、時間的、エネルギー的に余裕あれば、ノブレス・オブリージュとして日本、アジア、地球のためにアクションを起こす。

    ・とことん限界までやることが堀さんらしい生き方。その結果見えてくる風景も違ってくる。

  • 個人として、家族人として、組織人として、日本人として、アジア人地球人として。
    修身斉家治国平天下

  • 通っている大学院の学長、堀さんの著書。

    社会で担う役割はさまざまだが、まず根底に「個人」があり、それから「家庭人」、そして「組織人」、「日本人」、「アジア人」「地球人」という順番で、その立場に立った堀さんの考え方が書かれている。

    この優先順位の順番には、とても共感する。

    この本の中でも、「個人」「家庭人」「組織人」までは、身近なこととして読めたが、「日本人」はまだまだだなぁ、と思うし、「アジア人」という視点は、まったく持てていないと思う。

    でも、まずは「組織人」までの視点をもっと確立していきたいと思う。

  • 2006.3.12 購入

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著者プロフィール

堀 義人(ホリ ヨシト)
グロービス経営大学院学長
京都大学工学部卒業、ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。住友商事株式会社を経て、1992年株式会社グロービス設立、代表取締役に就任。1996年グロービス・キャピタル、1999年エイパックス・グロービス・パートナーズ(現グロービス・キャピタル・パートナーズ〈GCP〉)設立、代表取締役に就任。2006年4月にグロービス経営大学院を開学、2008年4月に学校法人に転換。学長に就任し、自ら「企業家リーダーシップ」科目の講師として教鞭をとる。若手起業家が集うYEO(Young Entrepreneurs’ Organization。現EO)日本初代会長、YEOアジア初代代表、世界経済フォーラム(WEF)が選んだNew Asian Leaders日本代表、米国ハーバード大学経営大学院アルムナイ・ボード(卒業生理事)等を歴任。現在、経済同友会幹事、日本プライベート・エクイティ協会理事を務める。

「2018年 『創造と変革の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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