ジョナさん

著者 :
  • 講談社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062130769

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の頃に図書館で何気なく手にとって借りた一冊。高校生ってこんな感じなのかなあー、恋ってこんな感じなのかなー、トキコとチャコみたいな友達できるのかなあー、とこれからの自分に起こるかもしれないなとキラキラした気持ちで読んだのを覚えています。とても素敵な一冊。また読み返したいです。

  • わー
    おもしろかった!

    高2女子の悩み多き青春
    友達のこととか進路とか恋とかおじいちゃんとか家族とか

    これ(当時)現役女子高生が書いたってことが
    オッドロキ!!!!!
    マジか~すごいなあ

    この人の本読んだことあったかな?
    なんかきいたことあるなー

  • 悩み多き年頃に、ジョナさんと出会って導かれた明るい未来。

    会話のない家族、介護の末に疎まれて亡くなった祖父
    母子家庭の気の強い親友のトキコ、愛想のない飼い犬のギバちゃんに
    散歩中に偶然出会い恋に落ちたジョナさん。

    現役高校生が書いた小説は、ありのまますぎて直球だった。

    家族にたいする屈折した思い、好き嫌いがはっきりしていて、女友達とはずけずけ物を言い合う関係でいながらも、本音はどこかに隠してしまう。

    ハッピーエンドでよかったねえという感じ。
    高校生でこんなにテンポよく書けるなんて、普通にうらやましいし素敵だけど、上手に書けている分、なにかが物足りなくて、正直退屈だった。

    ジョナさんとかいうから外国の人のおもしろ日常な話かと思っていたので、全然違ったw

    もっと若い頃に読むといいのかも)^o^(

  • きのう読み始めて、きのう読了。片川さんは、たぶん三冊目。
    けっこう、よかった。読んでいてひっかかることがあまりなくて、でもところどころ、ここはきっと片川さんの持ち味なのだろうな、と思うところがあって。ゆるやかに、けれどきっと意識的に回避されている何かがある感じがして、それがいちばん、よかった。穏やかに整いながら、その緊張感を保つのって、けっこう難しいことなのだろうな、と思う。ちょっと気になったのは、お父さんに甘く、お母さんに厳しい感じの終わり方。それに納得できるかたちの描写はあまりなかった感じがして、そう、なの?という、ちょっと消化不良感があった。もう少し、もやっとした終わり方でもよかったかなぁと、個人的には思う。
    もう少しいろいろ、読んでみたい作家さん。

  • 印象がさわやか。女の子二人の関係が仲悪く見えて仲良くて、いい感じ。恋心も進路へのモヤモヤもおじいちゃんに対する気持ちも、すべてが淡い印象だけど、その淡いところがいいな、と思う。自分でも自分の気持ちが分からない高校生の心が、よく現れている。

  • ちょいちょい表現がくどいところが多々あったかな
    なんかのりつっこみてきな感じ。無理やりそんな風にしなくても充分魅力的な作家さんなのにと思ってしまった。
    すごくみずみずしくて、いいなっておもう
    スキです。片川さんの言葉の選び方。
    ふわふわという感じではなく、すとんとおちるかんじ。
    おじいちゃんが死んで、残された犬とゲートボール場に行く大嫌いな日曜日のなか“ジョナさん”に出会い恋に落ちるチャコ
    ちょっと風変わりな親友トキコとの関係、進路に悩み担任を疎ましく感じ、ばらばらな家族に所在ない。
    チャコよくがんばってた
    最後きれいにまとめすぎてたのが残念かな

  • いつまでも同じではいられないと悟った高2の夏。進路問題、男性との出会い、家族の死…。毎日を愛おしく思える青春小説。講談社児童文学新人賞入賞で鮮烈なデビューをはたした期待の高校生作家の第2作。
    (日販MARCより)

    ***

    高校生だった自分を思い出すと、共感できる部分がたくさんありました。
    全てを知っているかのような大人の物言いへの苛立ちとか、自分の気持ちを持て余している感覚とか、そういうのをリアルに感じました。

    でもこの青春小説の何が凄いって、作者が現役高校生だ(った)ということ。
    こんな風に高校生を描ける高校生がいるのか、と驚きました。
    物事を客観的に見れていて、かつそれを言葉にできるなんて。
    (私なんて自分のことに精いっぱいで、そんな余裕はなかったよ。。。)

    高校生の時に読みたかった一冊です。
    話自体は★3つだけど、高校生が書いたということで★4つ。

    まったく関係ない話だけど、ジョナさんというと某少女漫画のニヤリ顔のおばけを思い出すのは私だけ?

  • リズミカル。
    何より、一個上の先輩が書いたのかーって思うと、
    それだけですごいなって思う。
    文章が。

  • 好きな人が出来た,それだけなのに

    ”どきどきが止まらない.悲しいときも,嬉しいときも,さびしいときも,泣きそうなときも,恋したときも,心臓が波打つのだという単純なことを,私は今初めて知った”

    いっぱい悩んで
    友達とけんかして
    また悩んで...
    テスト,進路,成績,家族などなど恋以外にも悩みは盛りだくさんで

    高校生ってこんなに大変だったんだー!って思った

    主人公の,
    青春ってたぶんすごく疲れるもので,だから人生の中で体力と時間が最も余っていると考えられる十代に青春はやってくるのだ

    っていう考えに思わずうなづいてしまった!

    これ,高校生の時に受験勉強の傍ら書いちゃう作者さんぱねーっす!とも思った!笑

  • 作者はこの本を高校生のときに書いたそうです。
    私も今高校生ですが、読み終わり、ただ純粋に「文才があってすごいな」と思いました。
    この時期は本当に考えなければいけないことが多いです。
    その考え事の数々から逃げずにちゃんと向き合ったチャコを尊敬する。
    私もチャコ、トキコ、ジョナさん、そして作者さんを見習って頑張ります。

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著者プロフィール

作家、獣医師。15歳の時に書いた『佐藤さん』で、第44回講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、作家デビュー。一方で、麻布大学大学院獣医学研究科で博士号を取得し、現在は獣医師兼作家として活動している。著書『ぼくとニケ』は青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選出された。他に『ただいまラボ』(以上講談社)などがある。

「2023年 『おはなしサイエンス 未来の医学 これからも、リッキーといっしょ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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