フジコ・ヘミング画集 青いバラの夢

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 30
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062135863

作品紹介・あらすじ

魂のピアニスト、初の本格画集。描き下ろしを含む、137作品一挙公開。

感想・レビュー・書評

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  • ・映画「フジ子・ヘミングの時間」で、音楽よりも絵のほうに目がいったので読んでみた。

    ・作風は「病んだシャガール」のようで、退廃的・不穏な空気に純粋さというか少女性というか清いものが入り込んでなんとも言えない寂しさとノスタルジーを感じる。


    メモ

    ・その頃から私はルソーがよくやっていたように、前に描いた絵をまた塗り直したり、付け加えることを始めていた。

    もしかすると私は、やり直せない人生の代わりに絵を描きなおすことで、希望を探していたのかもしれない。自分では「進化する絵」と呼んでいるが、その絵の下に「やり直
    しやり直せない人生」を塗り込めていたような気がする。(p.165)

    ・私には、人間や動物の心のひだを描く方が肌にあっている。少し翳のある絵で、生きる歓びと哀しみを表したい。それはなぜかと問われれば、私も混血と言う異端を背負っているからだ。(p.167)

  • 本格的なフジ子さんの画集。自由な線とエレガントな時代の空気を感じる素敵な絵は、弱った心に効きます。不遇の時代のフジ子さんを救ってくれた絵を描くことを「私の大事な時間」とおっしゃるフジ子さん。ちなみに「青いバラ」とは欧州では「あり得ないこと」を表すのだとか。あり得ない夢を見ながら筆を握り続けたフジ子さんは一躍時の人となった。美しい青いバラが咲くこともあるのだと温かな希望もくれる画集。

  • 久し振りに捲ったフジコ・ヘミングの画集(+エッセイ)。
    独特のタッチのフジコ氏の絵は私の好きなタイプ。
    猫の絵が多く、絵と言うより版画のようにも見える独特のモノクローム感が特徴(勿論カラーなのですが)。
    必読作品です。

    • Didier Merahさん
      久し振りに捲ったフジコ・ヘミングの画集(+エッセイ)。
      独特のタッチのフジコ氏の絵は私の好きなタイプ。
      猫の絵が多く、絵と言うより版画の...
      久し振りに捲ったフジコ・ヘミングの画集(+エッセイ)。
      独特のタッチのフジコ氏の絵は私の好きなタイプ。
      猫の絵が多く、絵と言うより版画のようにも見える独特のモノクローム感が特徴(勿論カラーなのですが)。必読作品です。
      2015/10/06
  • フジコさんの絵って良いなぁ。ピアノも良いけど、絵もまた良し。手元に置いて、普段何気なく開きたい一冊。

  • ピアニスト、フジコ・ヘミングさんの画集。
    私の正直な感想は、まぁまぁ。

  • 母からは音楽の才能、父からは美術の才能を受け継いだフジコさんの絵とエッセー。自然でロマンチックな絵。愛するものを絵でも音楽でも表現できることの素敵さ!

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