昼は雲の柱

著者 :
  • 講談社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062137058

感想・レビュー・書評

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  • 富士山噴火と徐福の東征、記紀の記述、ユダヤの思想、こういったものを1冊にまとめたお話となると紙数が足りず、やや物足りなさを感じてしまいました。

    富士山噴火のリアルさとか、本当に良く描けていると思う。
    だからこそ、徐福の墓が御殿場にある理由の「謎解き」が割愛されて、子供たちが火砕流から逃げていくシーンは、劇画的には見せ場なのに内容が中途半端でもったいなかったです。

    ただ、いざとなったときは、行政や国の組織は中枢である議員が腐っていることからあてにならず、現場を知る人々が結局は打開していくという展開が、村上龍さんの『半島を出よ』みたいで、なるほどな~と思いました。

    小説という形にするためには、人間ドラマを描かなくちゃならないけれど、そこが石黒さんはやや苦手なのかな~。
    毎回、題材は良いし、科学的知識はスゴイんだけどな~。

  • 富士山噴火のパニック小説。山野教授と富成興産社長は同級生で、それぞれの娘と息子が主な登場人物。歴史に紐付いた物語になっているので、講釈は長い。

  • ストーリーは陳腐だけど、富士山と古代史の組み合わせは面白い。富士山噴火しても壊滅的な災害にはならなさそう…?

  • 「富士覚醒」に改題

  • 火山小説。「死都日本」よりも、神話を読み解く部分に多くのページを割いていて、ちょっと入り込みにくい。
    読むの2度目。一回目の記憶があんまりないのだが、この本、まだ終わってなかったのだ。いまいち、消化不良な感じだけれど、それは続きが出てからまた判断しよう。

  • 富士山、火山神、大和朝廷の成立、ユダヤ一神教、人類の未来…と次々と展開する、

    次作も読んでみたい

  • 著者三作目。またまた大作。今度は富士山大噴火。
    文庫化されて改題されちゃって、紛らわしいったら…(^-^;)

  • 富士山の火山活動から始まる。。
    今、九州の新燃岳の火山活動が問題になっているが、合わせて読むと面白いかも。
    旧約聖書の出エジプト記「昼は雲の柱、夜は火の柱」が題材か…

  • 火山について書かれている著者の本ですが、今回は富士山噴火がテーマです。
    古代の歴史などを含めて書かれてあって、興味深く読むことができました。

  • 石黒耀(いしぐろ・あきら)の3作目。「震災列島」の次作。不幸にして処女作の「死都日本」は未読。
    3連休はこの「昼は雲の柱」一色。
    山野真紀・富成亮輔コンビの次回の活躍・・・あるのかな?・・・が愉しみ。勤務医兼務の作者の奮闘が待たれる。

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著者プロフィール

1954年、広島県生まれ。医師、小説家。阪神淡路大震災に遭遇したことを契機に執筆を開始。地変国日本のあり方を問うた処女作『死都日本』(第26回メフィスト賞受賞作)でデビューし、その科学的根拠に基づいた緻密な構成力と、圧倒的なスケール感で、読者に異例の反響を呼ぶ。他の著書に、『昼は雲の柱』『樹の上の忠臣蔵』(ともに講談社)がある。

「2010年 『震災列島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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