心の荷物をおろす108の智恵

著者 : 川村妙慶

• 講談社 (2007年1月26日発売)

作品紹介・あらすじ

朝日新聞、京都新聞で話題！
全国の悩める人々を救っている妙慶さんの人気ブログが、1冊の本になりました！

1日約6万アクセス、1日約200通のお悩みメールが殺到する女性僧侶・川村妙慶さん。本書はブログ「日替わり法話」と、妙慶さんのもとに届く「お悩み相談」の内容を読みやすくまとめました。

公開しております私のメールアドレスには、人間関係でのトラブル、職場での不安、会社の同僚との不倫など、さまざまなご相談をいただきます。ときには「いますぐ死にたい」「口うるさい母親を殺したい」という壮絶なメールをいただくこともあります。「どうして死にたいの？」「どうして殺したいの？」――私なりに問いかけ、どうにかみなさんのご相談に向きあおうと奮闘する毎日です。――＜「はじめに」より＞

感想・レビュー・書評

[katatumuruさんの感想 · 2013年7月18日]

この本を読んでいると僧侶の説教を聞いているような静かな気持ちになります。
それもそのはず。
作者は女性僧侶だから。
私は知らなかったけど、かなり有名な方でテレビに出演されたり、ビジネス誌にも「萌え僧侶」として取り上げられた事があるそうです。
そしてブログ「日替わり法話」には一日に最高６万件ものアクセスがあり、メールの「お悩み相談」は約２００通もの悩み相談のメールが寄せられるそう。
この本はその内容を分かりやすくまとめたものです。

まずここに書かれているのは説教といっても、全く説教じみていません。
分かりやすくやさしい言葉で私たちに語りかけてくれています。
そしてお悩み相談の内容を見ていると、ひとつひとつの悩みに真剣に分かりやすく答えられていて、「あ、そうだ。そういう事だったんだ」と思えます。
何と言っても、ひとつひとつの言葉がやさしい。
心がほぐれるような言葉と書き方をされています。
作者の川村妙慶さんはお寺の家に生まれましたが、若い頃は仏教を学ぶことに抵抗があり、さまざまな仕事をされたそうです。
だから、この本の言葉もいかにも僧侶の言葉というのでなく、人間味があります。

悪いと知りながら悪いことをする人と、知らない間に悪いことをする人とでは、どちらがマシだと思いますか？
知らずに悪いことをする人の方がマシだと思いがちだけど、悪いと知りながら悪いことをしてしまう人には必ず後悔と反省があります。
この言葉にはハッ！としました。
普段から私も「知らずに人を傷つけるのが一番最悪！」と思っていたけど、それがなぜかというのはうまく言葉にできなかった。
あ～、そういう事だったんだな・・・と思いました。
こんな風に気づきのある本です。

[クー＆桜さんの感想 · 2011年3月12日]

妙慶さんは、ホントに読み易くて、
心癒されます。

[ayukiさんの感想 · 2008年3月8日]

(2008/3/5読了）著者は、ネットで悩み相談もやってるという浄土真宗の女性僧侶の方。自分の法話のタネが見つかるといいな(笑)という下心を持ちつつ読んだものの。うーん、今回読んだ限りではあまりガツンと心に響いてくる言葉は無かった。残念。

著者プロフィール

川村妙慶
1964年、北九州市真宗大谷派・西蓮寺の長女として生まれる。池坊短期大学卒業後、大谷専修学院(東本願寺経営)で仏教を学ぶ。10代で住職を亡くし、お寺を継ぐべく状況になるが、人生経験も浅く僧侶になる自信もなく、社会勉強のためアナウンサーの道に。30代から自坊(西蓮寺)へ戻り、本格的に僧侶として活動。結婚後、京都の寺へ嫁ぎ、主婦として、僧侶として生活に根づいた法話を続ける。ホームページに寄せられる月3000件以上の相談メールへの返信、出前法話などの仏法活動を展開中。“現代人の人間関係や生きがい”を主たるテーマに、若者から高齢者に至るまで、様々な悩み解決に取り組んでいる。ＮＨＫ文化センター、読売文化センター等で「心の講座」講師を務める。NHKラジオ第２「こころをよむ」、KBS京都ラジオ「川村妙慶の心が笑顔になるラジオ」を担当。
ホームページ　http://myoukei.life.coocan.jp/

「2023年 『求めない幸せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」