- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062142809
感想・レビュー・書評
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「エゴイスト」を読んだ後、気になって読んでみました。
「エゴイスト」の面からみると、無性に切なくなってきました。
表舞台では、キラッキラのエッセイストで活躍されていて(「エゴイスト」の彼の話も登場する)、その裏では「エゴイスト」の苛酷な世界で生きていたわけですよね。
このギャップがより切なくさせます。
「エゴイスト」を読んだ後に、こちらの書籍を読んだせいか、彼の言っていることがより濃く信ぴょう性が出ているんです。
何より驚くことは、この本の発行が2007年ということ!
何かの雑誌に連載していたのをまとめたもの、ということは書かれたのはもっと前。
書かれていることが現代(2024年)にマッチしているのです。彼の考えに時代が追いついたと言っても過言ではないでしょう。
2007年って言うと、私は20代後半。
結婚するとか、しないとか。
これからキャリアをどうしていくのか。
等々、人生で迷いも迷っていた最中だったと思います。
自分の人生を真剣に考えていなかった私は、世間でいうところの”オンナの幸せ”といった型に自分をはめ込んで、他人からどう見えるのかを過剰なくらい気にしてました。
まあ、10年以上も前の話だから笑えるけど、世間でいうところのオンナの幸せからはみ出ないように、ボロが出ないように、必死だったと記憶しています。
「こうすれば幸せ(に見える)でしょ?」みたいなものを自分で演じるという、痛いオンナだったことは間違いない。その当時、仲良くしてくれた子たちは「バカだなぁ」と思いながら付き合っていたのかも。
感想を書いていて思たのは、2007年の本の発売当時にこの本を読んで、当時のバカな私はすんなり受け入れられただろうか?ということ。
恐らく、無理だと思う。
「そうはいってもさぁ」って、真剣に向き合っていなかったと思います。
今だからこそ(10年前よりは多少成長した)、彼の言っていることに腹落ち出来るし、考えを取り入れようと思える余裕があるのだと思いました。
とにかく名言ばかりの本なのです。
(読書ノート書くのにえらい時間かかった)
沢山ある名言の中で、これはオンナだからとかオトコだからとか関係なく、これからの世の中をしたたかに生き抜いていくためには、コレが必要なんじゃないかって一文を一つ。
”ハードな人生に、真に必要なのは、「時には方向転換してもいい。でも、私は私の決断で、人生を生きていく」という”プライド”だと思うの。気休めをボードにするには、人生の波は手ごわすぎるわ”(抜粋)
図書館で借りてきて読んだのですが、あまりにも素晴らしすぎて(文章も神がかっている!)、アマゾンでポチとしてしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「お金があると幸せだから 」でも「お金や他人の目に見える地位があれば、どんな泥水でも飲み込めるから」でもなく、「お金で買える種類の快楽を否定するなんて、アタシにできっこない」から。
エゴイストを書いた人とは思えない口調。どんな人だったんだろなぁ。 -
思索
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辛口(いや激辛)でほんの少し甘口。
なのに読んでいて気持ちいいのは、私がドエムだからではなく、論に一本スジが通っているからです。 -
オネエの独特の面白さがあります。
辛口エッセイが平気な人には面白く読めると思います。 -
本との出会いは不思議なもので、瀧羽麻子さんの本を図書館で探している時に、偶然目に入ったタイトルが、
『こんなオトコの子の落としかた、アナタ知らなかったでしょ』
あまりにもふざけたタイトルだから、とりあえずかりてみたら、あらまぁすごい文体と気付いたのは家に帰ってから!12月のクソ忙しい時に拝読させていただきました!
残念なことに、この本は図書館になかったため、購入させていただきました。高山真大先生!
大爆笑させていただいたのは、a whole new worldのタイトルのココロ。知らないわ、というワケがわからないココロ大好きです。すごいです!
考えさせられたのは、あまりにも私自身が何も考えていないということ。語彙もなければ、世の中をみて考えたフリをしているだけ。まったく恥ずかしいったらありゃしない!フリをしている分だけタチが悪い!
わたしも精進せねば。私の頭を使えるのはわたしだけ。もう少し使いましょう。
あぁ好きすぎる。高山真さん。次の著作をこころから、待っています。 -
素晴らしきかな新宿二丁目の世界。
マツコ・デラックスの本が読みたくて、先にこの人の本にいきつきました。
自分のアイデンティティと向き合い、たくさんの人のたくさんの部分を見てきた人の話はさすがです。
幸福論の話ではあるけど楽しんで読めたし、スパイスを頂きました。
いや、しかし頭いいよ、この方達。
対談してたマツコ・デラックスが面白すぎる。 -
この本読むと女にとってオカマさんが救いになるというのもわかる
マツコデラックスとの対談もおもしろひ