ボクシング・デイ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 79
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062144230

感想・レビュー・書評

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  • 心が弱っている時ほど、いろいろなことに気づくチャンス。

  • 読むのは二度目。瑞々しく美しく大切な物語。樫崎茜の作品が大好きです。

  • 「き」と「ち」の発音がうまくいかない小学4年生の栞.特別に言葉の指導をしてくれる佐山先生の温かい人柄指導力に見守られて過ごす日々の珠玉のような時間.伐採されるというセコイアの大木との交流,壁のタイル絵スイミーのささやきなど柔らかい心がすくすくと育っていく様子が素晴らしい.

  • ボクシング・デイ

  • 佐山先生いい人。
    千晶君、小学生にしてはかっこいいな。

  • 小学四年生 女の子 吃音

  • いろんなものにふれて少しずつ豊かになっていく栞のなんていとおしいこと!
    細やかなあたたかい表現や質量。これはノスタルジーだ。

  • 暖かい物語だった。幸せってなんだろう。毎日を当たり前に過ごすことなのかな…?

  • 利発な小学生が舌っ足らずのためにコンプレックスを抱く
    「ち」と「き」の発音が苦手で言葉の教室に通う
    そこでの出会いで自分を発見していく一年間を描いた物語
    人前でしゃべるのが苦手な女の子が
    校庭にあるセコイアの大木が切り倒されるという事件を巡って
    物的利益以外の感情に目覚めていく
    先生と友達と共に木と語らおうとすることで愛と情を理解していく
    幸せとは何かを自分で考え自分の人生を歩み出す
    そして寂しさとかなしさを体験することで
    優しさと楽しさを見付けることができることを知り
    すべてがあるところに幸せもあると言うことに気付いていく

  • きのう読み始めてきのう読了。樫崎さんは二冊目。
    前半はちょっと目がすべりがちになってしまったのだけど、後半はけっこうしっかり読んでしまった。ぐいぐいというより、静かにすうっと読む感じ。前半気持ちがちらちらしたのは、文章がきれいにととのう方向で書かれているぶん、頭のなかに浮かび描かれていくものの順序がととのっていないと、文から気持ちが離れてしまうからかな。
    発音の問題と、セコイアの件。そのふたつが、からまるというよりは並行して語られてゆく。要所要所にこぼれる佐山先生のことばに、作者の思いが透けてみえる。でも個人的な印象としては、「ボクシング・デイ」に収斂されていくというよりは、小学四年のある一時期を回想するおはなし、という感じがした。
    読者として想定されているのは、小学生よりは大人に近い年齢のひとだろうなと思う。回想のかたちにせず描いていったら、どんな作品になったんだろう。

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著者プロフィール

長野県生まれ。2006年講談社児童文学新人賞佳作を受賞。デビュー作『ボクシング・デイ』(講談社)で、第18回椋鳩十児童文学賞、『満月のさじかげん』(講談社)で、日本児童文学者協会新人賞を受賞。その他の作品に、『ぼくたちの骨』『声をきかせて』(以上 講談社)、『ヴンダーカンマ― ここは魅惑の博物館』『星の町騒動記』(以上 理論社)、『星くずクライミング』(くもん出版)などがある。

「2022年 『手で見るぼくの世界は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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