- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062144650
感想・レビュー・書評
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嘘もバレなければ真実になるとよく耳にする事がありますが、それの様々なパターンといった感じでしょうか。
大人になると、子供の時につく嘘とは違って、誰かを騙したり誤魔化したり、それとは違う意味での嘘が必要になりますね。
自分を偽る嘘。それが本当のうそでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
嘘を巡る12の物語。
アイスドール/石田衣良、ジェリー・フィッシュの夜/谷村志保、たわむれ/神崎京介、最初でも最期でもなく/大道珠貴、イヤリング/吉田篤弘、去勢/日向蓬、舌の先で/山本幸久、ダッチオーブン/井上荒野、プロパー・タイム/山之口洋、雨、やみて/橋本紡、母の恋/大島真寿美、赤と透明/甘糟りりこ
初読み作家さんが多かった。
相手を思いやっての嘘が多く、後味の良い話が多い。
でも、一度嘘を吐くと、ずっと吐き通さないといけないし、辻間も合わせないといけないから、できる限り嘘はつかないほうがいいと思う。
神崎京介「たわむれ」自分の欲望を満たす時だけ愛を囁く男、その言葉をそのままに受け取る女の話、毒があって面白かった。
山之口洋「プロパー・タイム」社長令嬢とグルになって社長の座を手に入れようとする男、ラストは爽快。
(図書館) -
暇つぶし程度
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12人の作家による「うそ」をテーマした作品集。
気軽に読めるが,すごくおもしろいというわけでもない。何人かまだ読んだことのない作家の作品があったが,残念ながらこれをきっかけに他の本を読んでみたいとまでは思わなかった。
イヤリング(吉田篤弘)
丸の内で便利屋を営む十文字のもとには,ときどき恋愛相談のような仕事も舞い込む。 -
読了 2013/7/29
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12名の作家のよる「嘘」をテーマにしたアンソロジー。
ひとりあたり20ページ弱なので、つまみ食い気分で読みました。
吉田篤弘さんと橋本紡さん目当てだったので、その点では満足。
山之口洋『プロパー・タイム』も面白かったです。
ただ全体としての感想は、可もなく不可もなく、平坦かなぁと。