男はなぜ腕時計にこだわるのか (セオリーBOOKS)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062148627

感想・レビュー・書評

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  •  携帯電話全盛時代になり、若者の中には腕時計をしないで携帯を時計代わりにしている人が増えているという記事を読んだことがある。

     ではなぜ、腕時計をするのだろうかとふと思った。理由の一つは、特にアナログ式の腕時計だと、あと何分で何とかという感覚がつかみやすい。いちいち携帯を取り出さずとも腕に付けた時計を見れば済む。他の理由として、高級な時計や斬新なデザインの時計を付けて見せびらかしたいええかっこしいとでもいうのか、いい時計を身に付けて自分モチベーションを上げるという勝負時計の役割を果たしている側面も考えられる。

     著者も指摘しているが男の腕時計好きは、「主張するアクセサリー」だからとある。どこかにこだわりを持ち、権力や富の象徴ともなり、金ぴかのロレックスを身に付けている人を見るとオラオラどうだと自己主張して「ドヤ顔」で街を闊歩している姿が浮かんでくる。見栄っ張りの単細胞な男の一面が浮き彫りになる。

     高級時計を付けている男性でも有名人ともなると違う。しかも昭和天皇ともなると、レベルが違う。身に付けていらっしゃった時計は著者曰く「パテック・フィリップ」というスイスの高級腕時計が一番のお気に入りだったそうだ。

     ちなみにこのブランドは、ヴィクトリア女王の時代に、ロンドンの万国博覧会で出品していた「パテック・フィリップ」を王室関係者が見て、王室ご用達になったとある。

     時計1つにもさまざまなドラマがあるなあ。この本に載っている時計を買うことはないが、腕時計に対するこだわりがあるのはやはり男という生き物の性というものなのかと思う今日この頃だ。

    パテック・フィリップについて

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97

  • 並木浩一氏の時計に関する一連の著作ということで、購入。通勤中の電車の中などで読むには、手頃な本のサイズと読み物として最適な内容かと。

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著者プロフィール

腕時計ジャーナリスト/桐蔭横浜大学教授(博士)
1961年横浜市生まれ。ダイヤモンド社にて雑誌編集長、編集委員を経て現職。1990年代よりスイスの2大国際時計見本市(バーゼル、ジュネーブ)を含めて、国内外の時計界を取材し、高級腕時計の書き手として第一線で活躍。学術論文も発表、テレビ・新聞でも多数コメント。生涯学習機関の「学習院さくらアカデミー」と「早稲田大学エクステンションセンター」では、一般受講可能な腕時計講座も開講している。
主な著書に『腕時計一生もの』(光文社新書)『腕時計のこだわり』(SB新書)『男はなぜ腕時計にこだわるのか』(講談社)など。雑誌では、「並木浩一の時計文化論」(『ウォッチナビ』/ワン・パブリッシング)、「並木教授の腕時計デザイン論」(『Pen』/CCCメディアハウス)等を連載中。

「2023年 『ロレックスが買えない。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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