訣別の森

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062149075

感想・レビュー・書評

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  • 第54回江戸川乱歩賞受賞作『訣別の森』を読んだ。第54回だから2008年作品だと思う。自衛隊上がりのドクターヘリのパイロットが主人公のサスペンス。知床の自然破壊とくに増えすぎるシカがサスペンスの鍵になっていて、また自衛隊を除隊するにいたった経緯なども非常になまなましく書かれていてプロットがしっかりしたサスペンス小説だった。骨太で、映像が浮かんでくるようなしっかりとした作品でとても楽しめた。文庫化もされているのでおすすめです。

  • 良さがわからなくてこまった

  • 江戸川乱歩賞受賞作品

  • 過去の既読本

  • ドクターヘリが舞台だが狼を増やす計画の理由がちょっと無理か。

  • 何かに狂信的な人物が多かった。
    自然保護、家族、恋人、上司。。。
    各人が各人の思い人と「訣別」したのが、最後の森だったのだろうか。主人公は生き残って、愛犬は森に還って行った。最終決戦で多くが死んだが、あまり現実的ではなかった。
    覚醒剤や銃器にまで手をだして、まさに「自然保護テロ」だった。
    巻頭に地図はあるけれども、小説に出た地名と一致しない。分かりにくく最後は無視した。
    人相について描写があまりないので、主人公ですらいくつなのか分からない。若いようにも老成しているようにも思えた。

  • 環境問題、ドクターヘリ、自衛隊が話の中に旨く絡んでいて面白い。この小説の環境問題はエコバックやマイ箸等に代表される似非環境問題とは全く違う、真の環境問題である。乱歩賞の選評は(特に東野圭吾)手厳しいが、読んだものは手直しされているので良く仕上がっているのだろう。北海道の自然の情景が浮かんで来る感じも良い。北海道には出張で札幌しか行った事がないので、知床を見てみたいものだ。元のタイトルは「猛き咆哮の果て」だが、「訣別の森」の方がやはり断然良い。何と訣別しなくてはならないかは読んでみて下さい。

  • 知床の鹿と狼とヘリコプターの話。

  • 元自衛官のドクターヘリパイロットが、墜落した取材ヘリを救出。怪我人は、かつて愛した部下だった...

    自衛官時代の不祥事、北海道の自然保護、エゾシカ問題、と予想もしない展開で、ついつい引き込まれました。さすが江戸川乱歩賞受賞作。ただ、暴力団の絡みが、今ひとつ無理やりの感でした。

    (2013/2/5)

  • ドクターヘリ、知床の自然、自衛隊盛りだくさんで、読み終えたときにはとても学べて賢くなったような気がした本です。

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著者プロフィール

末浦広海

1964年兵庫県生まれ。88年関西学院大学経済学部卒。2008年に『訣別の森』で第54回江戸川乱歩賞受賞。著書に『捜査官』『白き失踪者』『檻の中の鼓動』『刻命』『暗躍捜査 警務部特命工作班』、「キャップ・嶋野康平シリーズ」「警視庁東京五輪対策室シリーズ」などがある。

「2021年 『君と、君がいる彼方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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