- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062157582
感想・レビュー・書評
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とても重い内容の割に
短時間で読んでしまいました
続きが気になったからですね
憎しみは子どもに継がせちゃ
いけませんよ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても矢口さんらしい作品で、面白かった。
終始楽しく読み進められ、矢口さんの当たり作品の一つだと思う。
『傷痕』というタイトルがとてもしっくりきた。
過去の事件の傷痕が今回の事件を起こし、今回の事件でも様々な人に傷痕を残していた。
家族の温かみや人を思う気持ちがストーリーを支えていて、私の好きな矢口さんミステリーらしく、切なくも心温まるお話で、人の内面に迫るミステリーだった。 -
2011/11/29 読了
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タイトルと装丁からして、どよ~んとなりそうなのに、
借りてきてしまった。
弁護士一家殺人事件と、その実行犯の家族の人間模様、
普通の人たちだったのに、
この事件をきっかけに、みな心を病んでいく。
それぞれの腹の探り具合が、まさに疑心暗鬼状態、
一気に読めるけど、なんだか疲れたのでこれくらいの評価に
してみた。 -
あっという間に読めます。
関係者のつながりが中々よめなくてどきどきしながら早く先を読み進めたくなります。 -
被害者遺族と加害者家族、それぞれの心の「傷痕」を描いた物語。こういうテーマはやりきれない物語が多くて、この作品もまさにそうです。自分を責める気持ち、誰かのせいにしなければやりきれない気持ち、どれもわかることだけど。そこまでしなくても……。
最初からそんな運命を背負わされたあの人やあの人は、本当に気の毒としかいいようがありません。当事者たちにとってはともかくとして。本人の責任じゃないのにね。
しかしやりきれない物語ながら、後味は案外と悪くないです。それぞれの傷痕を背負いながらも、それでも前を向いて生きていかなくてはならないのだし。その先にはきっと希望があればいいなあ。