- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062157827
感想・レビュー・書評
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最初は出来事が退屈で物語が始まるワクワクがない。偶然の出くわしが何度もあってプロットは貧弱。でも小道具、背景がだんだん掘り下げられていって心情と小道具がリンクしていく。後半でのシーンに意味を持たせるためにあちこちでエピソードに意味を持たせていく。あとからハッとする。細部の描写も退屈させない。持っていたペットボトルがへこむ全力疾走のシーンとか。たまに切ない共感とか。
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自意識過剰で痛々しい時期。性を超越し、選ばれた存在になりたい。他人とは相容れない、理解するなど到底無理。
そんな青春を過ごした人には古いアルバムを無理にみせられる感じがするかも。それほど上手い。しかし、痛い気持ちは始めだけで、デザイナーとのであいからどんどん話に引き込まれていく。
自分を殺さず、しかし客観的に見つめ、成長していくことの難しさ。周りとの輪が縮まることの嬉しさ、煩わしさ。
常に矛盾しているこの時期の心の動きがテンポよく 書かれていて、とてもよかった。
トガッてるあの子にすすめてみようかな? -
主人公の内面がかなり辛口で
クセ強めなのが印象的です。
人に対しても冷めていて、心の中で毒を吐く。
それでも不器用なりに進み、ぶつかりながらも人を理解していく姿にはグッときました。
はじめのうちは私の苦手なタイプの子でしたが
いつしか、主人公の夢を素直に応援。
嘘がないからだと思います。
とてもいい本だと思いました。 -
女子特有の友人関係や体や性格のコンプレックスに悩みながら、自分の居場所ややりたい事を見つけて成長していくのが良かった。
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数年ぶりの再読。
どこがとハッキリ言えないのだけれど、
とても好きな作品。
また読もう。 -
中学生特有の孤独、苛立ち
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YA小説としては素晴らしい出来ではないだろうか。狭い世界での息苦しさ、モデルに突然スカウトされたことで変わる世界。一緒に服を作っていくことで自分の居場所を見つけ、成長していく。YA小説を読むとイマドキの中学生って生きづらいんだなぁっていつも感じる。自分が中学生の時もこんなんだったのかな?今はそういう気持ちを思い出せなくなっただけで。この年代は本当に感受性が強くて一番敏感なお年頃なのかもしれないな。2012/524
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