片翼チャンピオン

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 24
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062159593

作品紹介・あらすじ

突然の病魔に片半身の自由を奪われた。こんな俺にも、無我夢中になれることがあるなんて-。障害を負った男たちとその家族が、スポーツに挑み、希望へと飛び立つ「身体と心」の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 脳卒中で体の自由を奪われた3人の男たちの新たな歩みを感動的に描いています。
    ベタな話なのに三篇とも泣かされるという結果になりました。
    それなりの年になってきてこうなる可能性があるから尚更だと思うのですが、今までバリバリ働いて自信に満ち溢れていた自分が、世の中の不要物、家族のお荷物になったと感じ荒れる気持ち分かります。実際に自分が荒れるから別として、その気持ちは手に取るように分かります。
    そして自棄になりながら、次第に新たな人生との向き合い方を考えて、目標と喜びに向かって行きますが、本当にべたべたながら感動が胸に押し寄せてしまい、電車内で涙が止まらなくなりました。
    自分ももし体が自由に動かなくなっても、何か目標をもって生きて行きたいと強く想いましたとも。

  • 岩田さん選書

    脳卒中により片麻痺になった人を主人公にした短編小説3本だて。

    1:不動産経営車が片麻痺になるが、家族の支えとゴルフにより、立ち上がっていく話

    2:火災報知器設置の会社の経営者が片麻痺になり、そこから障害者向けの仕事を見つけ、懸命に働きながら立ち上がっていく話

    不器用だった男も片麻痺をきっかけに家族との関係性も修復していく

    3:バスケの監督が片麻痺になるはなし

    地域のスポーツセンターで出会ったボッチャと少年により、立ち上がっていく

    他の2人と違い前向きな性格だが、リハビリにより障害を乗り越えていく

    どの話も、いま病気の家族を支える立場の私にはとっても励みになった

  • 突然の病魔に襲われて体の自由を奪われたとしたら、あなたならどうしますか?歳を取ってくると、本当にそれは身近な心配事になります。本書は、脳卒中の後遺症で半身不随になりながらもあきらめず、スポーツでもう一度頂点を目指した男たちの、実話を基にした物語。時に絶望しくじけそうになっても、懸命に羽ばたこうとする姿が美しく、生きることの大切さを伝えてくれます。

  • 自分が弱者となった場合に果たしてどう過ごせるのだろうか?自分は立ち直ることができるのだろうか?難しい問題だ。
    だけど、人ごとながらどのような形でも生きていることの素晴らしさを知ることができた。
    また、弱者にはまだまだ冷たい社会の現状も知った。これを機に何かやらなければという気がさらに強くなった。

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