- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062161800
感想・レビュー・書評
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2010年(平成22年)5月発刊
アメリカの20年遅れのサイクルで好景気(1990年代のアメリカの好景気)
少子高齢化→人口は減っても世帯は増える(2015年の5048万世帯がピーク)
ポーター賞(独自性のある戦略,高い収益性)
子守り代わりの学習塾
ウォーレン・バフェット→ブランドという企業の無形財産にも注目
大恐慌→コーラはささやかな楽しみで変わらず→株価上昇
会社四季報 2008~2009年に業績悪化の企業→2003年頃も業績悪化ならば,景気に影響されやすい。
現在の30歳→物価が上がるという概念がない。→10年後は物価上昇が常識
経済大国として,中国,インドと張り合う必要はない→お先にどうぞ→自滅する国々
株→安いか高いかではなく,本当の価値
3回連続で株の上下を当てる→48人→24人→12人→6人に詐欺を行う。
投資をする前に迷いをなくす=迷いがある状態では投資しない。
希言は自然なり(聞き取れない音こそ自然な状態)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この10年間、少しの金額ですが株式投資(るいとう)をしてきましたが、トータルでは大きく負け越しています。年度末に送られてくる企業業績の報告書が、仕事に関係ある会社の株式を保有しているので役に立っていますが。
この本では現在1万円程度の状態でもみ合っている日経平均が2012年には2万円を超えると、15の理由を上げて説明しています。昔のバブル時代とは異なって、上がる銘柄と変わらない銘柄に分かれるのが今回の特徴のようで、これからの数年間で上がるであろう銘柄についても触れられいています。
銘柄よりも、著者の大原氏が見込みがあると指摘した業界が今後どのように発展するのかについては、今後とも着目していきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・中国は現在の日本から見て20年遅れ、インドは60年遅れである、インドはこれから経済発展する(p26)
・世界中の経済の発展見通しは悲観的、唯一の例外が日本、日経平均は現在の貨幣価値ベースで2014年に4万円、2020年には10万円になると考えている(p32)
・現在起こっていることを正確に理解するためには、金融機関の救済や米国ビックスリーの巨額のお金が、どこに流れているのかを考えるのがポイント(p34)
・コマツの製品は、GPSや遠隔操作システムで管理されていて、コマツ本部にて機会の動作状況が分かる、盗難にあってもどこに移動したかがわかり、エンジンキーを遠隔操作でストップ可能、中国での代金未払いに対してもこのシステムが有効(p38)
・サンマルクホールディングは、飲食業界として群を抜く高収益企業として有名、その理由は、1)水と粉ビジネスに特化、2)仕入やオペレーションがシステム化されていてコスト管理が徹底、である(p39)
・日本の人口は減少しても、単独世帯は1291万@2000から1716万世帯@2025まで増える(p47)
・革命とも呼べる「新型の農機具」を開発して量産化するメーカとして、クボタや井関農機がある(p53)
・BYDはプラグインハイブリッド車「F3DM」を中国14都市で発売すると発表した、同社の電池技術は世界の主流を占めているものとは異なり、鉄系材料を使用(p87)
・ローソンでは三菱i-MiEV:150台を2009年夏に導入、すでに8割がハイブリッド車やアイドリングストップ車となっている約1600台の業務用車をすべて電気自動車に切り替える予定(p1
29)
・ソニーのリチウムバッテリーの発火事故が相次いだ理由は、負極材の炭素素材が有機物であるため燃えやすい、東芝はチタン系酸化物(無機物)でありエネルギー密度は低いが発火しにくい(p130)
・植物工場のエネルギー効率を高めれば、既存の農業よりも低エネルギー低コストの農業を実現できる可能性がある(p134)
・これまでの電球や蛍光灯からLED照明へ切り替わることで、劇的に消費エネルギーとコストが削減する可能性あり、東芝は一般発熱電球の生産を2010年に中止する(p147)
・1601年に発見された佐渡金山は、最盛期には1年間に金:400キロ、銀:40トンを産出し、江戸幕府を支えた、相川地区では累計100トン移譲の金を産出した、1989年に鉱量枯渇から採掘中止(p161)
・三越の創業は、1673年(延宝元年)、創業以来「越後屋」と名乗っていて、明治時代に三越となった(p199)
・天照大御神を内宮に祀る伊勢神宮では、2013年に第62回式年遷宮が行われる、第一回は690年(持統天皇4年)であり、1300年の伝統(p203)
・米国主要5000ブランド(What makes a brand name familier? 1973)のうち、1割(500)が100年の歴史、50年以上のブランドが74%を占める(p205)
・日本は輸出立国ではなく、相当の内需主導型の国(GDPに対する個人消費の比率は6割)であるので、国力が増す円高は悲観する必要なし(p238)
・中国もインドも、これから高度成長を続けるには、人口を半分に減らすか、いくつかの国に分裂する必要がある(p241)
・2007年まではベトナム投資が最大だった韓国企業は頻発する賃上げのため撤退を開始、2008年には10位となった(p247)
・製品生産をいっさい海外で行わない企業として、SHOEI(ヘルメット生産)がある(p249)
・ゴールドは錬金術が完成しなかったから現在でも価値のある金属として扱われている、現在では安い金属の代表であるアルミニウムは、発見された時は希少金属で、金やプラチナよりもはるかに高価(p283)
・あなたの周りに集まるのはあなたと同種の人間で、あなたが望んでいる人間ではない、自分自身が「あなたが友達になりたい種類の人間に代わること」が大切(p308) -
正直タイトルが大袈裟。なんで2012年に2万円なのかが論理展開されていないが、投資先として魅力的な企業を紹介していて日本企業も頑張っているな、と感じられる。
日本偏重を避け世界分散投資を薦める人が多い中(自分もこちら側)、こういう見方もあるのかと捉えるのが良い。 -
バフェットについて、もっと知りたくなった。
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“2010/8/31:
暗い見通しばかりなので、たまにはこういう楽天的な本を読んだほうがいい”