- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062167949
作品紹介・あらすじ
その高校には、野球部が存在しなかった-。あるのは、荒れ果てたグラウンドと、まともに練習も行わない野球同好会のみ。その監督を成り行きで任されることになった新任教師は、人知れずある決意を胸に秘めていた「このチームを甲子園に連れて行く。たとえ何年かかってでも」世代を越え、引き継がれる意志を描く、真の処女作にして「もしドラ」の原点的物語。敗北と再生の青春野球小説。
感想・レビュー・書評
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『もしドラ』作者の幻の処女作。『もしドラ』は未読なので、初読み。野球は大好きなんだけど、これはこれは……つまらない。半分は野球の解説書。というか失敗から学び成功を収めるっていうビジネス書でしょ、これ。高校野球をモチーフにしたスポーツものとしてはあまりにもつまらない。長すぎるし、展開には引き込まれないし、登場人物には全く血が通ってない。斜め読みで読了。『もしドラ』バブルがなかったら絶対売れない本だろうな。2012/224
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おもしろかったんだけど、前振りが長い。
昔の漫画とかみたいでした。
なんていうのかな。
幽遊白書がバトルモノになるまでに2巻かかったとかそんな感じかな。
監督業が初めからやってるんだけど、葛藤をしてる時間が長い。
半分を超えられたら名作って思えると思います。
要するに野球が好きで忍耐があるかどうかかと。
私みたいな簡単な小説ばかり読んでる人にはつらいかもしれません。 -
『エースの系譜』の特徴は野球部監督が主人公であることである。それによって、弱小野球同好会が強豪野球部に成長するまでの長いドラマが可能になった。そこには10年もの期間があり、10人ものエースが登場する。エースが交代していく点は、ちばあきおの『キャプテン』に類似するが、『エースの系譜』では監督を主人公とすることで、敗北を繰り返しながらも成長するチームの物語に一貫性を与えた。
一方、監督目線でエースの系譜をたどるというテーマを徹底しているため、特に前半では具体的な登場人物が監督とエースのピッチャーしか登場せずに話が進む。これは野球というチームスポーツの小説としては異様である。物語が進むとエースを支えるメンバーやマネージャーなどの描写も深まり、野球小説らしくなる。この流れ自体がエースを育てること自体が大変であった初期からの成長を物語っている。 -
もしドラの作者が書いた野球小説。
あっさりしすぎた物語展開と脚注の多さから、始めは読みづらくてしょうがなかった。
あとがきを読むと納得だけど、小説だと思って読まずに、スポーツ雑誌の特集だと思えば、素直に感動できるし、淡々とした展開にも馴染める。
後半は、純粋におもしろかった。
読むのに時間はかからないから、さくっと読んでみてもよいかも。 -
最初、どう読み進めていいのかわからなかった。
会話もない、淡々とした文調で○○だった、
△△だったとひたすら続いて1章が終わり、
また2章がその調子。。。
という感じで、何なんだこれは・・・という気持ちを
抱えながら、我慢して読み進めていると
だんだんとこの本の読み方がわかってくる。
そこまでいくのが大変。
一言で言うと、野球の知識だけはある野球マニアである著者による
架空の高校の野球監督を主人公にした甲子園妄想物語なんだけど、
ひたすら続く野球薀蓄・高校野球ネタが楽しめるかどうか
それが全てであって、
それが楽しめる人はそこそこ面白く読めると思う。
そうでない人には、野球マニアが書いた習作という
色合いが強すぎて、独特の文体や調子のせいもあって
最後まで読むのは耐えられないと思う。
山際淳司のスポーツノンフィクションに似せた
作者の野球妄想物語を作ろうとして一部成功し、
大部分失敗した感じ。
最後まで読むとそれなりにカタルシスもあって
最後までがんばった甲斐はあると思う。 -
岩崎さんは茗渓学園OBらしい。この小説に出てくる高校は茨城の実在の高校をもじっている。だけど、文章は拙かった。。
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淡々と続く高校野球の薀蓄と主観抜きの実況中継。
久米田表紙に惹かれて読んだが、叙事詩?黙示録?というよりお経? -
なんだろう知識はあるけど理論はないて感じかな。
あとは、話の作りは面白いとは思うけど文章がダメな感じでした。
小説の新人賞とかで奨励賞辺りかと思いますね。
もしドラが売れなかったら世にでなかったであろう作品。 -
annex~書き手から被災地へ、この一冊~:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2011/04/post115124.html
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小説というよりプロットかな
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内容は悪くないですが、文章がひどいです…
様々な野球の知識が出てきて、著者がかなりの野球好きであることはわかりました。 -
誰かを主人公にした小説ではない。それぞれの時代のエース投手を通して一人の監督が築き上げようとする理想へのプロセスを描いている。まさに系譜。誰しもが何らかの系譜に関わって生きているのだ。
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文章が盛り上がりません。野球小説とは思えぬほど。否、これは小説ではないのではないかと。
話はまだしも、その描き方に一寸違和感を覚えます。知識を披露したいだけなのだろうかと感じるほど矢鱈と、不必要に感じられるほど野球の知識用語(実在選手なども含め)出てきて引用しておりますし、小説と言うよりは記録文的な趣を感じました。
もしドラもマネジメントというものを高校野球に投影させて・・・と傾向としては同様ですが、
どうやらこれはこの作者の癖のようなものでしょうか。
個人的には何れも小説としては文章に難があるように思われてなりません。
小説と考えず読み進めましたが、それでも描写が俯瞰的で主役が野球なのかマネジメントなのか。
マネジメントなのだと思いますが。それほどマネジメントを高校野球に当て嵌めようとの拘りが色濃く感じられます。
マネジメントを通して人の奮闘を描いている舞台として野球に拘ったといった印象です。
カバーイラストに久米田氏を起用したり、一寸売り方も。。。 -
6
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小説じゃない。ただの妄想記録。
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最近のおお振りよりも好き。
ただ、終わり方が中途半端な気がする。 -
〈内容〉同好会を再生させようとする監督のもとに綺羅星のように現れ、力投し、敗れ去っていくエースたち。その思いは次世代へと引き継がれ、蓄積し、次第に大きな願いへと成長していく‥。
「もしドラ」の著者が「どうしても書きたかった」青春野球小説。 -
もしドラと作者が同じで、それと同様たんたんと話が進む感じが他の小説にはなく新鮮。読みやすくそれなりに長いが一気に読め面白い。随所に引用されるスポーツの小話やその解説も興味深いし、それが下段に記載されているので、アクセスしやすい。
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理論的の一言。投球術とかそういうものではなく、野球そのものに対する深い洞察に恐れ入った。