- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062173322
作品紹介・あらすじ
私たちは星のかけらで出来ている。サイエンス・コミュニケーターが教える、「月のリズム」「旧暦」「昔ながらの知恵」でもっとシンプル・ナチュラルな生き方。
感想・レビュー・書評
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月の満ち欠けは、海の潮の満ち引きとも関係しているし、女性の生理や出産にも関係している。
宇宙のなかの地球と月、そして生活と月。
なんだかずっと前からいるのに知らないこと、知ろうとしなかったけど懐かしい気がすること、穏やかな語り口で沁みてきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
月のリズムを取り入れて生活するコツが科学的知識とスピリッチュアルの両方面から分かりやすく、やさしい言葉で書かれている。印象的な言葉は
「月の満ち欠けに自分自身を合わせようとするのではなく、自分のライフスタイルに月のリズムを取り入れることです。」
そうしていくことで自分自身の中にリズムがあることに気付くことが出来ると言う。
月に並々ならぬ魅力を感じている私はこの手の本は何冊か読んでいて、出来ることを実践もしてきたけれど違和感を覚えることもあるわけで、この言葉は非常に納得できるものだった。
たとえば、満月と新月の日にはあずきごはんを食べると良いという情報に基づいてそれを実践していくとする。最初は楽しんでいても、そのうち
「今日は満月だから小豆ごはんを炊かなくてはいけない」
などと考えがち。自ら欲してやるのならともかく、”○○しなくてはいけない”などと義務化してやることは大抵体に良くないというのが私の持論なのだけど、知らず知らずのうちにそんな風に考えて自分をがんじがらめにしてしまっているものだ。こんな風に考えていると実践出来なかった時のダメージが少なからず出てしまい、自分を意味の無いことで追い込んでしまう。人は決められたことをすることに満足感を得ることもあるし、それが楽に思える部分も確かにあるけれど、いくら先人の知恵だからと言ってこよみに載っていること全てを実践することが良いとは思わない。そういうものは迷った時の指標であるべきで義務ではないのだから。あるべき姿(自然体)とは五感が求めていることが何かを見極めることが出来る状態を保つことだと思う。
月を眺めると、心の底から美しいと思い、ホッとする。言葉にするのは難しい、懐かしいような安心するような何とも言えない感情が体を駆け巡る。それは、この本の著者によれば「もともと体に備わっている五感が知っている自然に帰る心地良さ」を思い起こさせるものだから。押しつけがましいところが少しも無く、そうあるべきだと決めつけられることもなく、やさしい表現で月(広くは自然)と人の関わり方について述べる文章には素直に納得させられた。 -
話がまとめられていて、読みやすい!
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私たちの生活に宇宙、月が密接にかかわっているということの
超入門編っていう感じ。
1日1日ごとに月に名前を付けている日本の文化って
素敵だなぁと改めて感じ、このまま知らないことになって
いってしまうのにはもったいないことが
もっともっとあるんだろうなぁって思った。
日本古来の風習や文化、すてきだよ。 -
旧暦の解説と誰でも簡単にできる自然との向き合い方。
旧暦(太陰太陽暦)や二十四節気の説明だけではなく
十六夜はなぜ「いざよい」と読むのか
流れ星を見たらなぜお願いごとをする、と言われているのかなどなどの逸話がたくさん入っているのも楽しい。
そして何よりもちょっとした合間にできる自然とのつきあい方がたくさん入っているのが嬉しい所。
天文に関してわかりやすい説明だと思っていたら、
星空のガイドや科学館でボランティアをされている著者でした。
内容はとてもわかりやすく、専門的ではなく、ゆるくかかれているけれど、芯はとてもしっかりしています。