- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062174473
作品紹介・あらすじ
女子中学生、鷹匠になる!九州の空を舞台に、生きる気流をつかむ青春小説。
感想・レビュー・書評
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親友を亡くした女の子が鷹を飼い、育てていく中で親友の死を受け止め乗り越えていく物語。
結構ヘビーな内容が書かれているけど、それぞれあっさりしていて物足りなさはあり。
でも、鷹を飼う難しさ、厳しさ、大変さがよくわかり、それと同時に鷹の魅力が存分に伝わってくる。雄大な自然が感じられ、とても清々しい読後感でした。 -
中学生の女の子が主人公。夕方、仲の良かった友達と別れた直後にその友達は交通事故で亡くなった。別れる前に貸してもらった手袋を外せずに一年中毎日、お風呂と手を洗う時以外はつけてきた。そんな彼女が、友達との思い出のペットショップにいた鷹のヒナを毎日のように見続け、その鷹を大空にはばたかせたいと願うようになる。幼なじみのお寺の男の子は、3歳の時にお寺に養子としてやってきた子で、お互いに(恋愛などではなく)自然な思いやりの気持ちを持ちあっているところも、好感。
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野生を知らずに飼うと痛い目を見る。鷹匠になりたい女子中学生、理央。親友だった遥に鷹の姿を見せたい。親友の形見を外せない理央とペットショップで出会った鷹のモコ。いっぱい愛して、育てて、落ち込んで、それでも前に向かって成長していく姿が爽やかでした。
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まはら三桃さんは児童文学を書かれているそうなので、この作品も読者想定は児童なのかもしれない。シンプルなテーマを真っ直ぐに描かれていて、すっと物語に入って行けた。
伸びやかな読後感に、たまにはこういう話も良いと素直に思う。 -
既
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31:事故で親友の遥を亡くした中学生の理央。遥との思い出であるペットショップで見かけた鷹を飼いはじめる。「鷹匠」に憧れる理央はモコと名付けた鷹を訓練し始めるが、彼女の本当の目的は他にあった。
個人的な体験に似た部分もあり、理央がモコとの絆を深め、モコを飛ばそうと努力する過程で徐々に成長してゆくさまが健気でたまりませんでした。数々の失敗を経験しつつも、幼馴染の康太やクラスメイトの舞子、そして両親や康太の養父母、鷹匠の先輩でもある平橋さんなど、周りの大人たちの支えによって遥の死を受け止め、受け入れてゆく遥と、鷹本来の勘を取り戻し、高らかに舞うモコ、両者の成長にこんなに泣けるのは年のせいでしょうか。
爽やかな青春小説。中高生のかたにお勧めしたいです。 -
児童文学なので読みやすい。
親友を亡くした中学生が、鷹を育てる中で自己を昇華させる物語。
2012年初版とあって、イマドキのアイドルグループなどの名前もちょくちょく出てくるので、賞味期限は短そう。
物語そのものは、普遍性のあるテーマを扱っているのでもったいない。 -
まはら三桃さんの作品は毎回文章が熱くてきれい。
これも最後まで夢中になって読めた。 -
鷹を飼う女子高生のお話。