- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062175265
作品紹介・あらすじ
佐賀県北部・玄界灘に浮かぶ小さな島「向島」。警察も病院も商店もない島の分校には、毎日、たったひとりの生徒のために、船で給食が運ばれてきた。佐賀県唐津市立入野小学校向島分校で、たったひとりの児童とともに「島の教育」に取り組んだ、休校前の貴重な1年間をまとめた記録。
感想・レビュー・書評
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その学校は玄界灘に浮かぶ小さな島「向島」にあり、そこは警察も病院も商店もありません。給食は本土から船で運ばれてきます。その学校には生徒が一人しかいないのです。
豊かな自然や温かい人々に囲まれた離島で、一人だけの生徒「さつき」と一人だけの教師「秋山先生」の2年間の記録がつづられています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014.4.5
離島の小学校に赴任した先生が書いた話。
一人の小学生(6年女子)との学校生活と島を綴った内容を先生視点で書かれてます。
良くも悪くも先生視点。
私には、悪くも…しか見れなかったが、これが島に生きる人と外(先生)の人の差なんだと思った。
先生の指導者としての力量をどうとるかとか色々(先生の理想と現実の島の生活でモヤモヤみたいな)、、 私はこの先生は嫌だなと思った。
結局 何年かしたら島を出てく人じゃん -
唐津市肥前町向島。秋山先生はこの島に赴任する時、前任校の教頭先生に「島は教育の原点」と言われる。赴任から2年目。小学生は6年生のさつきさんだけ、先生も秋山先生1人を残すのみ。さつきさんが卒業後、島の小学校は休校となることが決まっている。(前年度に中学生が卒業し、中学校は廃校)向島の小学校の最後の1年。
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一人だけの生徒。一人だけの教師。
島で最後の小学生がいなくなるとき、それは島に学校がなくなるとき。
みんながいるからできる授業があって、みんながいないからできる授業もある。
それでも、みんながいるから起こるトラブルも、みんながいなければトラブルにならないんだなぁとしみじみ感じた。 -
佐賀の向島に赴任した、秋山先生と一人の女子小学生の最後の小学校のお話。エピローグであったけど、この本は小学生のさつきちゃんが、20歳になったときに読み返して、「あっ、こんなことあったねえ」と嬉しくなることを想像して書かれたそうだ。その先生の気持ちが非常にわかる場面が、随所に出ていた。ほのぼのとしたし、読んでいて自分が赴任している気持ちさえわいてきた。真ん中くらいで先生の教育観が述べられていた。「向き合う」ということだった。彼女と向き合うことは、自分と向き合うことであり、それが教師にとって、最大の得なんではないかと。つまり「惰性」に流されないということでしょうか。納得できる教育観であったし、大事だなと思った。合格してバリバリ働きたい。
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教育者に必要なのは…学力じゃない。人間として、どれだけ子供と向き合えるか。そのための広い視野と経験。
子供も先生も、おんなじ。みんな、だんだん成長していくんだね。 -
【新刊情報】最後の小学校 371.3/ア http://tinyurl.com/ckzcr94 玄界灘に浮かぶ小さな島「向島」。警察も病院も商店もない島の分校には、毎日、たったひとりの生徒のために船で給食が運ばれてくる…。若き教師が、日本一小さな小学校の最後の1年間を綴る #安城