- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062182591
感想・レビュー・書評
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好きな作品でした。舞台が北海道っていう欲目をひいても。馬の描写が素晴らしい。ラストは、希望と感動に満ちて、最後にこう来たか、と驚きで、作者に拍手。表現に感傷的すぎるきらいはあるのがちょっと残念。構想十余年、と帯にあるから、それだけ、思い入れのある作品なんでしょうね。
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馬に魅せられた女の子のおはなし。
小さな身体に余るほどの悲しみや苦しさを抱えて、持て余したりもして、それでも周りの大人たちや馬との関わりで変わっていく。
最後の最後、泣いた。 -
本屋さんで帯のコメントに惹かれて読んでみた作品
第二レグの最初、まりもがお父さんを思って泣く所で号泣し(笑)
かなり期待して読み進めましたが案外あっさり終わってしまった
勿体ぶった割りにそれぞれのトラウマがありがち
だったらもっと爽やかな方に振りきれて欲しかった
漆原さんが素敵でした -
おいコーシリーズで嫌いになった村山由佳。ライトな話が読みたいと思って手にとってみたけど、思いのほか面白かった!馬がいる生活もまりもちゃんもとても魅力的。
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競馬を描いた小説は色々あるが、馬場馬術や障害馬術を描いた小説は読んだことがない。ところがいきなりエンデュランス競技である。
エンデュランスとは何か。それは山岳路を含む120kmの長距離を一人と一頭のみで20時間近くかけて走破する長距離競走なのだ。
ただ闇雲に競争するのではない。各チェックポイントでは獣医検査という検査があって馬の体温、心拍、歩様のチェックが行われ状態が悪いと判断されると失権となるという、ほかのどんな乗馬競技よりも馬という生き物に対してフェアであることを要求される競技。
心に深い傷を負った一人の女性と少女、そして大きな屈託を抱えた牧場主がエンデュランスに惚れ込んだオーナーと出会い、世界で最も過酷なエンデュランス競技テヴィスカップに挑む姿を描いた美しい小説だ。 -
馬に乗って100マイル(160km)の距離を走る『エンデュランス』という競技とそれに関わる人々の物語。
主人公岩舘まりもは最愛の父を事故でなくし不登校に。ふとしたきっかけで志渡(しど)の元で乗馬を始め、めきめきと頭角を現す。
最後は愛馬サイファに乗ってアメリカでの『テヴィス』への参加。馬も人も無事に完走することが最大の目標。馬を心から愛していないと到底できない競技。
…物語自体は淡々と進んでいく。映画化されてもよさそうな内容。
スーが死んで(大腿骨骨折した馬は安楽死させられる)しまう場面が泣けた。 -
久々に村山さんの作品で、親子の確執とか、できる女性の闇とか以外の作品。素直に良かった。
内容紹介
天に向かって走る。ただ一途に、光を求め―― その牧場には、かけがえのない何かを喪った人たちが集まっていた。 傷つき居場所を失った一人の少女が、馬と出会い、その才能を開花させてゆく。 ひたむきに生きる人々の間に紡がれるたしかな絆と、命の輝きを描き出す感動の長編小説。
内容(「BOOK」データベースより)
看護師の貴子が出会った少女、まりもは、ある事件から学校に行けなくなってしまった。貴子は少女を牧場へと誘う。そこで待ち受けていたのは風変わりな牧場主と、乗馬耐久競技(エンデュランス)という未知の世界だった―。北海道の牧場を舞台に描かれる命の輝き。底知れぬ感動をよぶ、祈りと希望の物語。 -
不登校になった少女がエンデュランスという馬術競技に挑戦する