沈黙のエール

著者 :
  • 講談社
3.59
  • (20)
  • (48)
  • (45)
  • (12)
  • (1)
本棚登録 : 249
感想 : 63
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062183802

作品紹介・あらすじ

パティスリーで働く里菜は、近い将来、パリに留学に行くことになっていた。そんなある日、里菜のもとに親戚の子供だという小学生・陽介が訪ねてくる。生意気な陽介を連れて焼き鳥屋で夕食を食べていると、実家の洋菓子店が燃えていると知らされる。急いでかけつけると、店は燃え落ち、父の居所がわからない。そのとき、里奈の携帯電話が震えた。番号は父親のものだ。しかし電話に出たのは、東上野署の刑事だった。里奈の父は、近くの神社の境内で殺害されていた。意識を失い倒れる里奈。翌朝、回復した里奈が燃えてしまった店の様子を見に行くと、長年行方不明だった兄・克己が帰宅していた。
怒涛の冒頭から一気に展開する謎、謎、謎。ばらばらになった家族の想いが一つになるとき、衝撃の真相が明らかになる!「この事件の真相を知るには、きみの家族の秘密を解かなければいけない。それでもいいかい?」
東上野署の刑事・片山と、交番に勤務する切れ者・深津が辿り着いた“秘密”とは――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ☆3.5かな?
    殺人・放火・殺人と1日のうちに立て続けに起きて…と始まる前半。
    留学を控えたパティシエの妹、音信不通だった粗野な兄、突然現れた親戚の子供…そして殺された父親

    謎は面白いけど…刑事がダメダメでした(*_*)
    そこが気になって盛り上がれなかったかな。

    結末は愛があって良かったです。
    けどやはり、このキャラ好き‼︎っていう人が1人くらいいて欲しい(*´-`)

    初読み作家さんでした♪
    もう少し読んでみようかな〜(^ ^)





    • 1Q84O1さん
      発掘王みんみんさんの当たり作家になるかな〜
      乞うご期待!
      発掘王みんみんさんの当たり作家になるかな〜
      乞うご期待!
      2023/06/20
  • 東野圭吾作品にも似た、綺麗にまとまった作品だった。恐らく初めてとなる作者の作品。どこで知ったのか相変わらず覚えがあやふやだが、他の作品も楽しみだ。

  • 犯人は 誰と 思いながら 一気に 読みました。

    でも まさか この人が 犯人。

    横関さんの作品は 最後には すべての人が 幸せに。

    でも 今回は 犯人が 幸せには ならない。

    横関さん らしくないです。

    今回は キーポイントは シュークリームですね。

    主人公は 長女の 日菜だと思ったら

    次の章で 亡くなっていました。

    でも やはり 主人公は 日菜だと 私は 思います。

  • パティシエを目指して、フランス留学を数日後に控えた主人公。

    留学の準備のために実家に帰宅したのですが、その実家が家事でなくなり、父親も殺されてしまうところから物語が始まります。

    主人公は末っ子で、末っ子ゆえ家族の秘密が明かされることなく成長してしまった部分があり。(突然でてきた親戚の子供の正体など)

    でも、それも主人公のことを思うゆえのこと。そんな家族愛が素敵だなぁと思いました。

  • '21年1月31日、読了。横関大さんの作品、初。

    いやぁ、グッときました!

    いかにも(失礼!)な展開、ラストでしたが…この作者の、初作品だったので、良い出会いでした。

    次は、代表作?の「ルパンの娘」、いってみようかな。

  • ミステリー小説。ストーリー中盤から犯人とトリックが分かってしまった。主人公の里菜と深津が結ばれることを祈りたい。

  • 同級生の横関くんの作品。前までの作品に比べて読ませるのがうまくなっていると思う。
    (江戸川乱歩賞を獲った最初の作品だけは未読だけど)

    敢えて注文を書くと、前半の展開がすごくうまく引きつけられる感じなだけに、後半にちょっと丁寧さがあるといいなぁ、って感じた。

  • 1番気になったのは、表紙と中表紙がバラバラなこと。
    全部読んでから見たらやっとつながった。
    この違和感をあえて出してるのがすごい。

    話自体はなかなか残酷で重たいけど
    あったかい気持ちが残るところがいい。
    最後の方はちょっと泣いた。

  • シュークリームが食べたくなった。

    今回のストーリーはあまり好きになれなかった。
    兄は情に熱いが無鉄砲過ぎて、里奈ちゃんが可哀想すぎる。
    悪い人がなぜここまで悪くなったのかが納得できなくて、もやもやが残った。

  • 泣けるという前置きで泣かされてしまった部分もあったけど、最後の3ページくらい泣けた…!

    とはいえ、ことの発端から謎解きまで、いまいち腑に落ちなかった。
    一人一人キャラはたってるんだけど、人によってはもっと丁寧にかいてくれたら納得感増したかもなーなんて。
    あと、主人公あんなにかわいそうな生い立ちにしちゃうのどうなの?って。序盤でなんだかかわいそうに思えてしまったのをひきずってしまった。
    犯人を考えながら読むタイプではないし、真相(と思われていたもの)が二転三転する感じは好きだった。

    でも!ほのかな恋のあの感じ、たまらない(笑)
    最後のあれは反則だよー!!
    あの家族の今後をぜひ読んでみたい。そのときはきっと恋愛がもっと多めになるはず( ・∇・)笑

全63件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『ピエロがいる街』『沈黙のエール』『チェインギャングは忘れない』『スマイルメイカー』『グッバイ・ヒーロー』『炎上チャンピオン』『仮面の君に告ぐ』『いのちの人形』などがある。

「2023年 『ゴースト・ポリス・ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

横関大の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×