炎上チャンピオン

著者 :
  • 講談社
3.55
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本棚登録 : 144
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200363

作品紹介・あらすじ

「もう一度、夢を見させてやる」
エンタメが禁止された世界で、一人の男が立ち上がった。

悪いことをしたら、プロレスラーみたいになっちゃうわよ。主婦の間でそう言って子供をしつけるほどに、プロレスラーは嫌われていた。下品だ、野蛮だ、近づいちゃいけない、と言われる原因は、一人のレスラーにあった。流小次郎。伝説のチャンピオン、ファイヤー武蔵のライバルである冷酷なレスラーが、立てこもり事件の犯人として捕まったのだ。世間のバッシングを受けてファイヤー武蔵は大きな決断をした。『プロレス自粛宣言』だ。
かつてショービジネスに生きた男たちは、プロレスへの熱い思いを抱えたまま、再就職先も見つからず、各地で悶々とした歳月を過ごしていた。ある日、一人の男が何者かに襲われた。一人、また一人と被害者が出る。共通点は“元・プロレスラー”。
自粛から数年後、謎の男によるレスラー狩りがはじまり、プロレスはいよいよ窮地に追いやられる。
そんなとき、一人の男が立ち上がった。
かつて世論に負けた人々は、すべてを賭けて起死回生の勝負に出る。

感想・レビュー・書評

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  • 今回 ドラマ化が 二つもありますね。

    「K2」「ルパンの娘」

    というわけでは ありませんが。

    お気に入りの 作家なので 読んでみました。

    プロレスが メインテーマです。

    横関ワールド。

    設定は いつも すごいです。

    ありえない。

    でも それも ありかな。

    そんなことをすると 大きくなって プロレスラーになりますよ。

    これが 子供たちへの 戒めの言葉

    ありえないですよね。

    ところで 本編。

    最後まで どこまでが 演技で 本当か

    それは 読者の 考えるところ。

    私は 最後まで 演技だと思います。

    皆さんは どうですか。

    続編は ないでしょうね。

    でも 横関さんなら ないものを あるものにしてくれるかも。

    ちょっと 期待したいです。

  • プロレスが廃止されてしまった日本で、元プロレスラーたちが活躍する物語。誘拐事件あり、冤罪事件あり、謎の「レスラー潰し」なんてのも現れて、わくわくさせられっぱなしの展開。そして笑いあり涙あり……だけどとある部分で騙されていたことに気づいたときは驚くというより腰砕け状態で。「……感動を返せ」って思っちゃいました(笑)。
    とにかく熱い! プロレスにはぜんっぜん興味ないのですが。それでもぐいぐいのめり込んじゃう熱さです。なんだかんだいってもカッコいいんですよねこの人たち!

  • イッキ読みでしたー!映画ならジェットコースタームービーって言われるやつですね。視点人物が多いけどこんがらがることもなく怒涛の勢いで収束していきます!
    終盤からとにかくプロレス愛が溢れてます。リアルな黄金期を知らない人でもこの本でその熱を感じられると思います。自分も拳を振り上げてダーって叫びたくなりました(笑)

  • プロレスで出てくる技が懐かしかった。特にトペ・スイシーダ。登場人物がプロレスからいろいろ学んだと言っていたがプロレス好きのおっさんはだれしもそうじゃないかなと思った。

  • まさにプロレス。絶妙なタイミングで側転とかしてるし。

  • えーとこれどうなっちゃうんだろう、、、という引っ張り方がだんだん上手くなっているのがわかる。

  • 設定に少し無理があるけど面白かった。
    最後に何が本当で何が嘘なのかわからなくなった。
    全てがフェイク。

  • どこまでがギミックだったんだろう。

    プロレスに詳しくなくても、試合の様子をハラハラしながら読み進められた。
    プロレスの見方が変わった。
    プロレスはパフォーマンスだから、想定の範囲内で戦っているんだと思っていたが、本気でかけられる技に真剣に防御しないと大怪我をするし、戦い自体の手を抜いているのではなく、プロフェッショナルとして戦いをパフォーマンスに仕上げているだと分かった。

  • 2016年最後の読了本(^^)♪横関大さんは今年出会った一番のお気に入り作家さん!すんごく楽しめました(*´∇`*)プロレスが禁止された日本で男たちが10年をかけて、復活に導く!(^o^)誰がどこまで筋書きを知っていたか判らないけれど、読んでいる方も最後は一緒に熱くなれた!(*≧∀≦*)プロレスはこうでなくっちゃ!

  • プロレスのことはよくわからないが、わからないなりに楽しめた。
    もう一度、プロレスを復活させるためなら、これだけ準備をして人にも動いてもらうか。
    最初から何もかも仕組まれていたなんてね〜。

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著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『ピエロがいる街』『沈黙のエール』『チェインギャングは忘れない』『スマイルメイカー』『グッバイ・ヒーロー』『炎上チャンピオン』『仮面の君に告ぐ』『いのちの人形』などがある。

「2023年 『ゴースト・ポリス・ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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