花ざかりのパライソ (講談社X文庫 ホワイトハート)

  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062559140

作品紹介・あらすじ

ああ、俺ってやっぱり何やってもダメ。非力で美しく、挫折しやすく困難に弱く、ときに強気でかつ素直。それがヘタレっ子、柏木文哉だ。そんな文哉が、ある日突然、ちょっと不思議なアパート、パライソ・パラダイスの管理人代理を務めることになったから、さあ大変!?個性豊かな住人に囲まれて送る、頑張れない文哉のパライソ的ゆるライフ、あなたもぜひご一緒に。

感想・レビュー・書評

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  • す……凄いぜたけうちりうと……。
    本当にこの人の頭の中はどうなってんでしょうか。こんな巧みに「よくわからない感情の襞」を描ける作家さんはプロでも本当に一握りなのではないかな。
    とあるSF研究家が言っていたのですが、「フィクションにおける、もっとも重要なものはその土台作りである。その土台は、滑走路のようなもので、低く飛ぶならば短く、高く遠くに飛ぶならば長くなければならない。その土台がしっかりしていればいるほど、フィクションの飛躍はより素晴らしいものになる」のだそう。
    たけうちさんはその点において、小説の世界を実現するための土台作りとしての、感情の襞を描くことが抜群に巧いです。
    その代わりにこの話は前半部分は少し冗長かもしれません。しかしその後に待っている飛躍が、本当に素晴らしいです。登場人物がお互いを許し合っているのもなれなれしくないやり方ですてき。
    それにしても、もうBLで新作はお書きになられないのでしょうか……。たけうちさんの本、手に入りづらいので、マジで全国ブコフとかで探し回っているのです。いつか集めきったときのことが怖い……。

  • 2006/11/09

  • たけうちさんの作品は好きなのですが、今回のはちょっと読み辛かったです; 人物関係とか、誰が誰を好きなのかとか、視点がブレるので。展開が早い気もするし。1人ずつの視点でシリーズ…とかだったらよかったかも。

  • ほのぼのとした感じで読後感がいい小説でした。主人公がとても『ダメダメ』な子なんですが、妙に愛嬌があって憎めませんでした♪
    特に誰かとくっつく事はなかったんですが、これからが気になる所です。(でも、読み切りだと思いますが・・・。)
    キャラも中々面白い人物がいっぱいいて個人的には盆栽好きのウィズリーがお気に入りです。最近BLに出てくる外人さんが妙にカッコよくてイイですねvv
    たけうちさんは『ボディーガードシリーズ』で知っていたんですが、これはまた印象の違う小説を書きましたよね♪この作品も続いてくれると嬉しいけどどうなんでしょうか?
    少し物足りなさを感じましたが、とてもよかったと思いますvv

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