チベットの死者の書 新訂: 経典バルドゥ・トェ・ドル (講談社+アルファ文庫 F 5-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062560283

感想・レビュー・書評

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  • 内容が途轍もなくカオスで、圧倒されながら読んでいる。
    『バルドゥ・トェ・ドル』ラマ教の経典。輪廻転生の導きの書。
    「業は行為の集積」(50~60ページあたり)という一文が頭に残った。

    死後49日間は中陰。
    呼気が終わった時、生命の気は知恵の宿る中枢神経の中へと沈んでゆく。

    死が引き起こす病という暴力。業(カルマ)は行為の集積。業が作り出す、恐怖させるような幻影。死者は恐怖のあまり再誕生のための子宮の一つに逃げ込み、気絶してしまう。

    なんか読んでいて自分の記憶の奥の奥、奈落みたいな場所にこういう恐怖心が残っているような気がして、読んでいて感動もするけど、同時にすごく怖くなった。子どものころお盆に行った時にあった、地獄の絵と似ていて畏怖を感じた。幻影への畏怖、恐れ、怯え。自分自身の意識の投影としての認識。

    この本からの『チャクラで生きる』へ移ったので、内容がつながっていて導かれたような気がした。

  • 何故かチャンスがなくやっと読むことになった本だが
    読みだしてみると思惑が外れていた
    表現の違いだけだと思えば深読みすることで
    意味を広げることも可能だけれども
    やはりワクワクさせてくれることはない

    ~しなければならないとか
    ~べきであるとか
    こうしろああしろと答えに向うアンチョコと
    悪とか善とかの話ばかりの依存的な教えに尽きる

    面白く読めたのは
    バルドゥ・トェ・ドル考
    チベットへの道
    ヨーガ
    タントラ
    空なるもの(クラヤーライト)の愛
    だけである

    ところで何故ヒンズー語とチベット語の中で
    このクリヤーライトだけが英語なのかと
    不思議に思う

  • たまにはこんな本を読んで死という概念の捉え方を考察するのも良いかもしれない。

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