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- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062562119
感想・レビュー・書評
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映画の中の、特に母と娘の衝突に
社会の中で抑圧された女性の苦しみを見ている。
同じ苦しみを味わう女性同士がいがみあう。
女の敵は女?
攻撃する相手を間違えていないか、
筆者は同じ問いと主張を繰り返している。
これを読んだ感想はきっと両極端になるのだろうな・・
筆者は全ての人の共感を期待してはいないと思うけれど
私が特に関心をもったのは
最後の「自分を偽ることをやめたとき」の中の
理性偏重、客観重視の見方についての記述
p.364
〈主観〉よりも誰のなにを基準にしたのかよく分からない〈客観〉のほうを価値あるものとする価値観・・・この「客観的な目」がいいことだという価値観は・・理性偏重から発想されている。感情の表現も、社会が決めた〈客観〉というルールや枠内でないと認められない
これは今、みんながとらわれている視点だと思う。
自由に感じられなくなっているんじゃないか。
客観性が大事な場面もあるけれど、
自分が何を感じているか、
それが分からないと判断ができない。
でも、本当に「感じる」ことが苦手になってしまってる
それに気づいても、抜け出せないでいる -
最初の映画評がついていけなくて,頭いい人の本は辛いと思いつつ読み進めたら,理解できる章が出てきた。登場人物が単純な映画評しか私には理解できないのだろう。「女の敵は女」の構造とか,なるほど-と思えるところ多し。さすがです。
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