ヒロインは、なぜ殺されるのか (講談社+アルファ文庫 A 25-1)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062562119

感想・レビュー・書評

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  • 二階堂ふみ、田嶋陽子とフェミニズムを語る【前編】|FOCUS ON|ELLE [エル デジタル]
    https://www.elle.com/jp/fashion/fashion-column/a39962288/focus-on-vol17/

    ヒロインは、なぜ殺されるのか | +αオンライン | 講談社
    https://gendai.ismedia.jp/list/books/plus-alpha/9784062562119

    『ヒロインは、なぜ殺されるのか』(田嶋 陽子):講談社+α文庫|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000193182

  • 映画の中の、特に母と娘の衝突に
    社会の中で抑圧された女性の苦しみを見ている。
    同じ苦しみを味わう女性同士がいがみあう。
    女の敵は女?
    攻撃する相手を間違えていないか、
    筆者は同じ問いと主張を繰り返している。
    これを読んだ感想はきっと両極端になるのだろうな・・
    筆者は全ての人の共感を期待してはいないと思うけれど

    私が特に関心をもったのは
    最後の「自分を偽ることをやめたとき」の中の
    理性偏重、客観重視の見方についての記述

    p.364
    〈主観〉よりも誰のなにを基準にしたのかよく分からない〈客観〉のほうを価値あるものとする価値観・・・この「客観的な目」がいいことだという価値観は・・理性偏重から発想されている。感情の表現も、社会が決めた〈客観〉というルールや枠内でないと認められない

    これは今、みんながとらわれている視点だと思う。
    自由に感じられなくなっているんじゃないか。
    客観性が大事な場面もあるけれど、
    自分が何を感じているか、
    それが分からないと判断ができない。
    でも、本当に「感じる」ことが苦手になってしまってる
    それに気づいても、抜け出せないでいる

  • 最初の映画評がついていけなくて,頭いい人の本は辛いと思いつつ読み進めたら,理解できる章が出てきた。登場人物が単純な映画評しか私には理解できないのだろう。「女の敵は女」の構造とか,なるほど-と思えるところ多し。さすがです。

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著者プロフィール

田嶋 陽子(タジマ ヨウコ)
英文学・女性学研究者。元法政大学教授。元参議院議員。
さまざまなメディアをとおして身近でわかりやすいフェミニズムを説く。
1941年、岡山県に生まれ、静岡県沼津市で育つ。津田塾大学大学院博士課程修了。65歳からシャンソン歌手として、また70歳から書アート作家として活動をはじめ、コンサートや個展などを精力的におこなっている。
著書に『フィルムの中の女』(新水社、のち講談社+α文庫『ヒロインはなぜ殺されるのか』)、『もう、「女」はやってられない』(講談社)、『それでも恋がしたいあなたへ』(徳間文庫)、『だから、なんなのさ!』(TV朝日)、『田嶋陽子が人生の先達と考える女の大老境』(マガジンハウス)、『だから、女は「男」をあてにしない』(講談社)、『女は愛でバカになる』(集英社be文庫)などがある。

「2019年 『愛という名の支配』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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