芸妓峰子の花いくさ: ほんまの恋はいっぺんどす (講談社+アルファ文庫 A 60-1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062566575

感想・レビュー・書評

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  • 祇園甲部の内部事情や、花柳界の全体構造など、普段の生活では知り得ないことを物語を通して知ることができた。
    数年前に問題になった芸舞妓問題。一般人には事実かどうか判別することは難しい。
    けれど、峰子さんのように自立した女性の強い魂を持った芸舞妓が今も頑張っていると信じたい。
    花柳界の一端を読ませてもらい、より芸舞妓が好きに、そして峰子さんの生き方が憧れになった。

  • 花柳界が女性の自立、地位向上の精神をもっていたとは知らなかったし、知れて良かった。

  • 37877

  • 京都の生活が懐かしかった。芸妓としての生活や、プライドがかっこよかった。一方で、「いろんな著名人と知り合いなのよ」という自慢も感じられたのはちょっとなぁ。まぁ、お仕事を語るうえではしょうがないのかな?サクサク読めました。

  • よかった。

  • <目次>
    序章 祇園甲部という花柳界
     芸は芸術
     舞妓、芸妓の起源
     祇園甲部の必修科目
     大事な役目がある場所
    第1章 「運命の橋」を渡る
     「うちは帰らん」
     父の血、母の血
     一人遊びが好き
     コスモスのお名前
     夜中の舟遊び
     ニッキに出た判決
     お池にはまって…
     お今婆さんという人
     橋の向こうから来た人
     悪魔の家
     ジョンがジョン太になった日
     押し入れに直行
     一度言いだしたらきかない子
     「うちは峰子でええ」
    第2章 置屋の小さな跡取り
     表向きの食事、奥向きの食事
     きれいすぎても、汚すぎてもあかん
     いけず顔の素性
     まさかの真実
     八重千代の絶頂期
     お今婆さんとマッカーサー
     あきれはてた身勝手
     姉の本心
     トイレ掃除の特別な意味
     置屋のシステム
     姐さん芸妓のもとで
     六月六日の初稽古
     初舞台で大ミス
     一番いやだったこと
     寄り道の波紋
     お花がだし巻きに
     井上流で行く
    第3章 舞妓試験
     「おとめ」にあって
     誰にも渡したくない役
     はじめて人の死に直面して
     頭の中がぐちゃぐちゃに
     置屋の掟破り
     見えない傷
     一人前の女に
     試験前
     結果の発表
     「おかあちゃん」と呼んだ日
     お今婆さんの最期
     お茶遊びのルール
     前途多難のお茶屋見習い
     はじめてのお座敷のお客さま
     お雛さま事件
     舞妓あこがれのモデル
     「いけず」に負けない法
    第4章 売れっ子の悩み
     舞妓の店出し
     一力亭さんのはじめてのお呼び
     朝六時から深夜一時、二時まで
     ワーさんの怒り
     プレゼントはビートルズ
     もっとも影響を受けた方
     恥ずかしい思い
     いやな予感がする
     「お茶を引く人」の気持ち
     包丁を突きだした日
     一番の座
     痴漢と対決
     ねたみやライバル心に取り囲まれて
     どこまでもプロに
     二度目の「おとめ」
     私に足りないもの
     最後の押し入れ
    第5章 一度きりの恋
     「水揚げ」と「襟替え」
     捨てた皇太子のサイン
     倒れても休みたくない理由
     右の腎臓が停止
     お見舞いのコスモス
     心の扉を誰かに開けてもらいたい
     「三年間、毎日来てください」
     病み上がりのお座敷
     舞妓最後の日
     自分で汚した着物
     世間知らずの自立劇
     肉じゃがに挑戦
     好きな人の前だと
     三年目を目前にした夜
     ニューヨークのホテル
     大恋愛と芸道と
    第6章 ある決意
     父とした約束
     夏の軽井沢出張
     女王さまが嫉妬された!?
     三度目の嘘
     利夫さんが「勝新太郎」になった日
     舞だけでは食べていけない
     「もうちょっと濃いめが…」
     家元の涙
     「岩崎の家族」問題
     一から出なおし
    終章 最後の最後まで
     無言の知らせ
     とんだ再会
     常識ではどこまでもはかれない
     そっと「さようなら」

    ***
    [あらすじ]
    5歳で祇園の置屋に入り、跡取りを宿命づけられ、厳しい修練を経て、15歳で舞妓に。「100年に1人」とも言われる存在で、連続6年間、売り上げナンバーワンを達成。華麗なお座敷での、とびきりの人々との刺激的な出会いのかずかず。その一方で、売れっ子ゆえに体験しなければならなかった、想像を絶する女の修羅場。そんな、起伏のはげしい人生の中で見つけた、運命の恋!祇園のありのままが浮かびあがる。

    ***
    井上真央ちゃんが数年前にドラマでやった原作です。
    第五章以降が勝新太郎との不倫話になります。それまではその後出されている著書にも出てくる話のような、祇園のお話。全体的に話や時系列があっちこっちして読みづらいので、この人を知らない人がみたら「???」ってなるだろうなぁ…と思いました。
    個人的にはこの本を最初に読むメリットはないと思うので、岩崎さんの他の本を読んだあとに、岩崎さん自身のこと(他の本で言われていることのベース体験や、人格形成の過程など)を知りたいと思ったら手にとるべきかなと思いました。

    出版のきっかけが書かれていないので(花柳界の誤解をときたい、というのはきっかけではないから)なぜこのタイミングでこの方が本を出したか分からないのですが…勝さん関係ネタで「書きませんか」的な感じだったのかなー。没後4年で、悪名のリメイク版が出たくらいしかなく…当時サッカーに夢中だった私には覚えていない&分かりませんが…。

    個人的に、訪日したエリザベス女王&エジンバラ公の話が面白かったですwエリザベス女王が用意された料理に一度も箸をつけないし、質問しても返ってこない…やることもなく暇な時間を過ごすだけであったし、料理を作ってくれた職人さんに失礼ではないか…と、内心プリプリしていた(正論ですが…w)ところ、旦那さんのエジンバラ公に呼ばれたので隣で色々会話していたところ、どうもエリザベス女王の目が冷たい…。イタズラ心が芽生えてもっと寄り添うように首をかしげたりしてみたところ、女王がすごく機嫌が悪くなった…とw 普通の女子の世界ww女王可愛すぎるwwエジンバラ公大好きなエリザベス女王にしてみれば、それは機嫌も悪くなるでしょうよ…。元々来日前から「芸者に会うの楽しみ!」とかエジンバラ公が言ってて、祇園に女王は嫉妬していたんじゃないですかね??とか邪推w

  • 祇園や舞妓に興味ある方はシステムとか色々わかって面白いと思います。
    知らない世界を覗き見するのは楽しいなあ

    エピソードはいちいち俺様峰子様正義は我に在りでおいおい笑と思うこと多々あれどナンバーワンはまあこうでもよろしいんじゃないでしょうか。
    同僚だったり先輩だったりしたらたまらないけどねw

    読み物としては面白かったです。

    それにしても舞妓の時の写真が可愛いのなんの。
    カツシンやるなあ

  • 連続でTop売り上げだった伝説の舞妓の手記。はたからも想像できるが、やはり厳しい世界だなと思った。峰子嬢はなんのかんの言って、強い。あと、写真をみると超美女!この本のあと、大和和紀さんの漫画番版も読んだけど、あっちの方がかわいらしくて好感がもてた。

  • 伝説の祇園の芸子さんの自伝。こういう特別な世界って興味津々。厳しい修行、芸子さん間の激しいライバル意識。厳しくて当たり前の世界。VIPをあいてのお座敷。プライベートの恋愛・・・華やかな影に色々な人生模様。読み応えありました

  • 祇園一の売れっ子舞妓だった岩崎峰子の半生。

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