- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062566919
感想・レビュー・書評
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昭和の大政治家として大きな功績を残したものの、ロッキード事件など金脈政治家としても知られ、毀誉褒貶の激しい田中角栄。幅広い人脈を築いた秘訣は、その政治的才能と共に、類稀な人心掌握術だった。人を惹きつけずにはおかないスピーチの数々を例に取り、率直な人柄、ユーモア、人を大事にする態度、ユニークな発想、数字に基づく説得力、緩急自在の展開と、人気のポイントを分析する。
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100605 過去の統計、事前調査
中国兵法書・質問で相手の理解度を
・追求してとっさの反応を・秘密を打ち明けて、誠実さ など -
20060410
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田中角栄氏のスピーチを様々な角度から分析した良書。
スピーチがうまくなり、人とのコミュニケーションも
良くなるかも。 -
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▼ 100文字感想 ▼
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「まぁ、その〜」というだみ声のものまねでしか田中角栄
は知らないが、長く政財界に影響を与えつづけた説得力
の一端を垣間見る事ができた。スピーチ事例が豊富で、
その文章を読むだけでも、広告コピーに活用できそうだ。
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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■角栄節
1.比喩、わかりやすいたとえ話をふんだんに織り込む
2.トーンを変えて数字の連射砲をあびせ現実を知らす
3.心を揺さぶる「情」、「夢」を与え酔わせる
4.結びをピシッと押さえる
■「他人に話を聞かせるのだから、聞く人が知りたがって
いる事や興味のある事を話してやるのは、当たり前じゃ
ないか」スピーチには身近なエピソードが不可欠だ
■相手を見抜くために、事前に十二分の調書を手に入れ
ていた。役人本人はもとより、夫人、子供から親類縁者
の履歴、仲のいい役人、政治家の誰に近いか、考えて
いる人生のコース、誕生日、結婚記念日を、克明に調
べていた
■難しい話も身近な数字を挙げて説明されると、聞き手
には有力な説得力になる
■「じつは……」「ホントは……」が秘話の秘密