吉永小百合街ものがたり (講談社+アルファ文庫 A 76-1)

著者 : 吉永小百合

• 講談社 (2003年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[raga-movieさんの感想 · 2023年8月1日]

大女優の純朴と世間知らずの狭間で体感する海外の生活は、時折毒っ気もある言葉で読み手側の笑みがこぼれてしまう。食文化の一喜一憂はひとりの女性として旅を満喫しようとする健気さも感じ取れる。そして鑑賞した映画は、意外と優しい言葉で辛辣な意見を述べている。そこは映画人の矜持なのだろう。吉永小百合の愚直な姿勢が魅力なのかもしれん。

著者プロフィール

東京都生まれ。俳優。みずから原爆詩を朗読したCDを企画し、１９９７年『第二楽章』、１９９９年『第二楽章　長崎から』、２００６年『第二楽章　沖縄から　ウミガメと少年』、２０１５年『第二楽章　福島への思い』を発表。精力的に朗読会も行っている。

「2015年 『ナガサキの命 伝えたい、原爆のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」