トポロジーの発想―○と△を同じと見ると何が見えるか (ブルーバックス)
- 講談社 (1995年7月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062570763
感想・レビュー・書評
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「ドーナツとマグカップが同じ」というフレーズで有名(?)なトポロジー概念のお話。
ある特徴を保ったままであればいくらでも変形できるというのがトポロジーの基本。なかなか想像しづらいが、「鉄道の路線図」がそれだと言われるとなるほど確かに腑に落ちる。駅の並びや乗り換え箇所があっていれば、実際の地図とは似ても似つかない配置になってもそれは路線図として機能する。
しかしいったん腑に落ちたものも三次元へ高めるとまたよくわからなくなる。私は専門家ではないので(というのを免罪符にしてよいのか自信はないが)、完全にマスターするのはとりあえず先送りにして、トポロジーがみちびく不思議な世界観というのを楽しむようにしている。
トポロジーは図形やグラフを扱うが、「ある特徴を保ったまま変形して合致するなら同じものである」という概念は、もっといろいろなことに適用できるような気がする。ある種の議論をするときに、「それとこれとは話が違う」などという指摘が出ることもあるが、それらは本当に違うのだろうか、ある種のルールに沿って変形したら同じことなんじゃないか、見たいに感じることが私はよくある。
ただ「ある種のルール」は勝手に決めてよいわけではなく、何か合理的な、抑えるべき要点というものがあるはずで、それがトポロジーを眺めていると見えてきそうな気がするのである。
トポロジーの本はまだこれで二冊目なので、もっといろいろ読んで、ふんわりとトポロジー概念を楽しみたいものである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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位相幾何学のエッセンスを知る程度であれば、読みやすい本書はお勧めと思う。
学問というより、読み物的。 -
さすがにこれは・・・
イメージを持つにはこれくらいでいいのでしょうが、他の本を読んだ後ではよめなくなってしまいます。 -
面白いし、わかりやすいが、内容が薄い。比喩表現に終始している印象が否めない。
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トポロジー(位相幾何学)の、位相と幾何のつながり、オイラーの標数等基本的なエッセンスや考え方がざらっと書いてあっててオススメ。
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トポロジーって結局何で、何の役に立つのかと聞かれると困るのだが、一筆書きが出来るグラフと次元の考え方が分かった。気軽に読めて楽しかった。
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この本で初めて位相幾何学のことを知りました。
トポロジーの見かたで物事を見ると,新しい見かたがあるんだなと感じた。ユニークな人たちが考案したんだと思います。
ただ,抽象的なトポロジーの概念を分かりやすく書いていたので,スラスラ読めました。オイラー数に関しては単純な中に深さがあったり。数学好きなら読んでみましょう。 -
[ 内容 ]
[ 目次 ]
1 トポロジーってなんだろう
2 ケーニヒスベルクの橋
3 グラフ理論の応用
4 有向グラフ
5 風の流れのように―不動点定理
6 新しい空間を作る
7 活用されるアイデンティファイのコンセプト
8 オリエンテーション
9 宇宙のトポロジー
10 次元ってなんだろう
11 トポロジーの至宝「オイラー標数」
12 結び目理論
13 トポロジーの発想
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