生命にとって酸素とは何か―生命を支える中心物質の働きを探る (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062573573

作品紹介・あらすじ

全身の細胞にくまなく行き渡り、エネルギーを供給する。-まさに酸素は、生命の活動力の源だ。だが、ひとたび活性酸素となれば、がんを引き起こし、血管を傷め、果ては老化を促進させる、厄介な敵役でもある。そんな活性酸素のアグレッシブな攻撃性を、生命は外部から侵入した細菌を殺す武器としても使っている…。一筋縄ではいかない酸素と生命の複雑な関係を、体内の化学反応の中心として捉え直す。

感想・レビュー・書評

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  • 体内に入った有害物質を尿に溶かして体外に出すのに、人体は活性酸素を利用している。水溶性物質を結合する基を導入するために、生物は酸素を結合させて、ヒドロキシル基(−OH)を作って、水に溶ける様々な物質を結合させる。普通の酸素では、簡単には有機物に入らないので、酸素を活性化させている。こんな複雑な化学反応をして、自分を守ってくれているとは、知らなかった。人体って、すごい。

  • エネルギーは得られるが、活性酸素で老化など。

  • ※215/215
    市立
    歴史 基礎

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著者プロフィール

1948年、大阪府生まれ。1970年、京都大学工学部合成化学科卒業、同大大学院博士課程、九州大学薬学部奨励研究員、マサチューセッツ工科大学(MIT)博士研究員、京都大学医学部助手、兵庫教育大学助教授を経て、奈良女子大学教授、放送大学教授を歴任。現在、奈良女子大学名誉教授・放送大学客員教授。薬学博士。専門は中毒学(毒物による酸化ストレス)、栄養学(生活習慣病を起こす酸化ストレスの評価法とそれに対抗するビタミン類)、生物有機化学(生活習慣病に関わる分子の定量法、地球生命誕生におけるL‐アミノ酸の起源など)。

「2016年 『体の中の異物「毒」の科学 ふつうの食べものに含まれる危ない物質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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