高校数学でわかるマクスウェル方程式―電磁気を学びたい人、学びはじめた人へ (ブルーバックス)
- 講談社 (2002年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062573832
作品紹介・あらすじ
電気発見の歴史をたどりながら、電流、電圧、電界、磁界、磁束密度、静電容量…、そしてマクスウェルの方程式が見通しよく理解できる。電磁気学を学びたい人、学びはじめた人、しっかり原理を知りたい人の絶好の入門書。高校生から。
感想・レビュー・書評
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高校電磁気学の体系がいまいち掴めないでいたので、読んでみました。
高校電磁気学で学ぶ、クーロンの法則や、電磁誘導、右ねじの法則などが、マクスウェル方程式の式に対応している様を見せてもらうことができます。
マクスウェル方程式の4つの式と、ローレンツ力を学べば、高校の電磁気学の回路以外の部分はだいたい理解できることが分かり、非常に見通しが良くなりました。
本としては、なんとなく読み進めていくと、消化不良に終わってしまうちょっと難しい本だと思います。
腰を入れて読む本ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マクスウェル方程式の4個の説明が他の本と比べて一番理解しやすい。
マクスウェル方程式は高校で習う公式と対比したり、積分公式から図を使って説明してるのがとても素晴らしい。
同じシリーズの相対性理論では、マクスウェル方程式を積分形式から微分形式を導く過程で、積分公式を小さな空間で考えるだけです、という説明がある。この説明のおかげで、ナブラやrotの意味が理解できた。
この本でマクスウェル方程式を理解できれば、量子力学の理解にも役立つと思う。 -
物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
東大OPACには登録されていません。
貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
返却:物性研図書室へ返却してください -
図書館で借りた。
電磁気学を易しく復習したいな、と思って選んだ数冊のうちの1冊。ブルーバックスには「高校数学でわかる~」がいくつかあり、著者はどれも同じ。高校数学の知識を使って、”その先”を導いてくれるシリーズだ。
この本は電磁気学のキーとなるマクスウェル方程式を解説してくれる。高校数学を使って、というよりは、できるだけ言葉で方程式を説明している印象だ。
前半で前提知識として必要な電場・磁場などの考え方を説明し、それをもってマクスウェル方程式とは何の式であるかを解説する。後半では、言葉で説明したマクスウェル方程式を、大学・一般で言われている形に誘導する。すなわち結局、微分方程式や面積分・経路積分が必要となる。
この本の魅力は前半にあると感じた。つまり、電磁気学の難しい考えを、易しい言葉で表現している部分。電磁気学の理解が深まったと思えている。満足。 -
いきなりマクスウェル方程式から入らずに、平賀源内のエレキテルから、クーロン、ファラデー、アンペールと読み物的に進んでから方程式へと進んでいくので、抵抗なく入っていけました。
『電磁気学という思考方法の体系を理解した私たちは、電磁気の世界を合理的にながめられる。数百年にわたる科学者たちの合理的な精神の活動の結果として、迷信や偏見、そして未知なるものへの恐怖から解放されたのである。』 -
方程式が美しいです。
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電磁気学の本質的部分がわかりやすく説明されている
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非常にわかりやすい。同じ著者のシュレディンガー方程式に比べると数学的にも話を追いやすい。高校で物理選択の理系だった方なら通読に苦はないと思う。