地球環境を映す鏡 南極の科学―氷に覆われた大陸のすべて (ブルーバックス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062576598

作品紹介・あらすじ

地球上の90.6%パーセントの氷が南極には存在している。巨大な氷の塊である「氷床」の厚さは富士山の高さを超え、隕石が大量に見つかるポイントがあったり、氷の下には"幻の巨大湖"が存在していたりする。温暖化の懸念から南極への注目度はますます高まるなか、オゾンホールが南極に現れる仕組みから基地における最新の観測方法やその生活内容まで、"現在の南極"にまつわるエピソードを網羅した一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 12月14日 南極の日

  • 2009年刊行。タイトルどおり、南極のあれこれ(生物相・大陸や氷床の形成過程・越冬隊・探検の歴史等)を解説する書。著者は総合研究大学院大学名誉教授。ブルーバックスの中では難易度は高くない方だろうが、南極という切り口では一冊は持っておきたい書といえそう。個人的には、オーロラのメカニズムの解析が興味深かった。

  • 新書文庫

  • 最低気温はマイナス89・2℃!氷の厚さは富士山の標高を超える!温暖化が進む昨今、注目が集まる“最新の南極”の姿をお届けする。

  • 南極へ行きたいな。

  • オゾンホールの発見で知られるように、地球上で唯一の孤立した大陸である南極は、人為的なノイズが少ないため、環境問題に対して好感度なセンサーの役割を果たしている。しかし地球上の90.6%の氷が存在するこの白い大陸の果たしている科学的な役割、構造についてはほとんど知られていない。
    1トンの象にアリ1匹が乗ってもその変化を検地できるという超伝導重力計を有する日本の極地での研究などにも関心を持つきっかけになりそう。

  • 南極は氷の厚さが2000m、厚いところでは4000mもあるそうだ。氷の下の大陸は、海抜マイナス100m以下だったようだ。気温は、寒いときでマイナス80℃はあるんだって。
    兎に角、南極の自然がいろいろ書いてあり、知らないことばかりで面白く読んだ。

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著者プロフィール

国立極地研究所並びに総合研究大学院大学名誉教授
固体地球物理学が専門
1937年6月1日生まれ
神奈川県出身
1966年3月 東京大学大学院修了(理学博士)、東京大学地震研究所入所・文部教官助手、地震や火山噴火予知の研究に携わる。
1966年12月~1968年3月 第8次日本南極地域観測隊越冬隊に参加。
1974年5月 国立極地研究所・文部教官助教授に配置換え以後極地研究に携わる。
1982年10月 文部教官教授
1993年4月 総合研究大学院大学教授兼任
【主な著書】『南極情報101』(岩波ジュニア新書、1983)、『地球の中をのぞく』(講談社現代新書、1988)、『地球環境を映す鏡南極の科学』(講談社ブルーブックス、2009)、『あしたの地震学』(青土社、2020)、『あしたの南極学』(青土社、2020)、『地球が学者と巡るジオパーク日本列島』(丸善、2021)、『あしたの火山学』(青土社、2021)、『あしたの防災学』(青土社、2022)、『地震と火山の観測史』(丸善、2022)他多数。

「2022年 『世界旅行の参考書 あしたの旅~地球物理学者と巡るワンランク上の旅行案内』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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