高校数学でわかる線形代数―行列の基礎から固有値まで (ブルーバックス)
- 講談社 (2010年11月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062577045
感想・レビュー・書評
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クラメールの公式とかおもろいなぁ...と思って読み始めたけど...
三次元可視化処理(3DCG とはちょと毛色が違う)なんかが飯の種だから、ベクトル回りの章は「ふんふん」っつ〜感じで、スーっと読めた。
そして、エルミート行列とか「へぇ...」とか思うけど、「へぇ」で止まった時点で気がついた。
物理と関連しない数学ってあまり興味が無い自分に。
まぁ、エルミート演算子はシュレディンガー方程式を解く時に必要にはなるらしいんだけど。 (^.^;;;)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第1章から第7章までは非常にわかりやすかったです。第8章の量子力学との関わりだけは、素養が無くちんぷんかんぷんでした。量子力学について興味を持ったときにもう一度読んでみたいと思います。
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20120511紀伊国屋書店西神中央
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行列について、一から説明している本。
はっきり言って高校の行列のテキストにしてほしい内容。
数学の教科書は正直つまらない。ただ定理などを並べて問題を解くだけ。これじゃ嫌いになる人も増える。けどこの本は行列がどう他の話に繋がるのか、そして行列の面白さまで伝わってくる。エッセンスが見事に抽出されてて分かりやすい。
ただ、高校数学で、とうたってはいるが、後半からはかなり難易度は加速度的にあがるので注意。
あと、かつての数学者に纏わるエピソードが間に挟んであり、読み物としても楽しめる。
理系の高校生、あるいは数学に興味を持った中学生に勧めたい一冊。高校の数学の先生はもっとブルーバックスを生徒にプッシュすべきだと思う -
線形代数を学習するのに導入として。
高校数学とうたっているだけあって、わかりやすい。
でも、最後は紙と鉛筆をもたないと実力はつかないので
簡単な読み物としては良書です。復習にもよいかもしれません。 -
線形代数の重要項目のうち、連立一次方程式の構造、行列式の取り扱い、線形空間、固有値・固有ベクトル、エルミート行列の性質など一通りを概観できる。巻末には応用例としてシュレディンガー方程式を載せる。
いずれも2次と3次の行列で解説しているため、高校生でも理解にはそれほど苦労しないはず。大学で習う数学をちょっと覗くには適当な一冊。
個人的には「行(列)の基本変形」の行列表現や、所々に挟まれる数学者たち(サラス、シルベスター、エルミートなど)の伝記がためになった。 -
線形代数のうち行列に関する基本的な定理をまとめたもの。
解説は詳細ではないが、その分内容を厳選しており最低限の内容を効率よく理解出来る。
量子力学との関連も分かりやすくまとめてあり、非常に実践的。