交流のしくみ 三相交流からパワーエレクトロニクスまで (ブルーバックス)
- 講談社 (2016年3月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062579636
感想・レビュー・書評
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161022 中央図書館
電気のココロが、ほぼ網羅的に扱われていると思う。ただし通信工学、トランジスタなどの電子工学は除く。
一般には、「電圧」と「電流」の区分さえ、ご納得いただくのがヒジョーに難しい。交流とか三相交流になると絶望的だし、有効電力とか無効電力になると、もう宇宙人のボキャブラリーになってしまう。この本の読者も、今後、電気系エンジニアを目指す高校生か、電気以外の理工系学生に限られるだろう。電気の専門家から見れば、よくできた素晴らしい本なのだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
交流の原理から応用まで一通り解説しているが、いきなり細かいところに入っているので、今の説明が交流のどの要素なのか、交流にとってどういう意味があるのか分かりづらい。また、最初にそれなりのページを割いて直流について解説していが、それで完結してしまっている。直流は義務教育の範囲内でもありそれなりに理解している人も多いはずなので、もっと直流と比較した説明があれば多少は分かりやすくなったのではないかと思う。
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請求記号 541.12/Mo 55/1963
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「インバータ」という言葉を聞いたことがありますか?
最近のエアコンや冷蔵庫・洗濯機などの家電製品では、「インバータ」を謳っているものがほとんどです。これら家庭用の電気製品は、インバータの登場によって飛躍的に性能が向上し、省エネルギーを実現しました。私たちの生活の中に当たり前にあるインバータですが、では「インバータ」とはどんな技術でしょうか?
1900年代後半に確立されたパワーエレクトロニクスは、一般家庭や工場、鉄道車両など、交流を広範な分野により効率的に活用する技術で、送電に有利なために採用されていた交流の利用に大きな変革をもたらしました。インバータはそのパワーエレクトロニクスの柱となる中心的な技術です。
本書は電気とはなにか、直流と交流の違いからはじめて、単相交流、三相交流、交流モーターなど交流技術、さらにインバータを中心にしたパワーエレクトロニクスを、多くの図版を使い、初心者にも分かりやすく解説します。