マンガ 現代物理学を築いた巨人 ニールス・ボーアの量子論 (ブルーバックス)
- 講談社 (2016年7月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062579759
作品紹介・あらすじ
1885年、デンマークに生まれ育ったボーアは
弟のハラルとともに高校に入ると天才振りを発揮。
大学を卒業後、放射能研究の第一人者ラザフォードに師事しつつ、
独自に思考を重ね、「ボーアの原子モデル」を考案し
1922年、ノーベル物理学賞を受賞。
ここに量子力学の扉が開かれます。
時を同じくして若きハイゼンベルク、パウリ、
シュレーディンガー、ディラックといった
天才物理学者が出現し、彼らとの議論を通して
現代の量子力学の基礎が築かれていきます。
アインシュタインと論争をくり返し、
ユダヤ人への弾圧から多くの研究者を援助し、
また軍拡競争を予見したりと、現代物理学を牽引した
科学者であり思想家であった偉人の生涯を解説。
感想・レビュー・書評
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00562242
「現在から振り返ると、ボーアの仕事はそれを受け継ぎ発展させた後輩たちの仕事の下に埋もれてしまったように感じる。だが、もっとも困難な過渡期の基礎的な仕事をボーアがなしとげたからこそ、その後のはなばなしい発展があったのである。…ひとつの新しい分野をきりひらいたボーアの模索のプロセスから学び、その業績を改めて見直すことは今、意義深いことだと思う」(「訳者あとがき」より)
(出版社HPより) -
物理学博士になった友人と再会した翌日、偶然、図書館のコーナーで見つけた本です。マンガなら量子力学も壁高くないかなぁ…と期待して。以前読んで、興奮した「量子革命」のサマリー的なのが前半。でも後半で原子爆弾が現実的になってきてからのチャーチルやルーズベルト相手に軍事技術の国際的公開をネゴシエーションしようとするドンキホーテ的行動にびっくりしました。もしかしたらオッペンハイマーのような悲劇的な人生の終わり方を迎えたのかもしれないと、初めて知りました。その思想の原点はコンペンハーゲンの自分の理論物理研究所を舞台にしたオープンな議論という原体験にあったのだと思います。兵器においては成功しなかったけど、ボーアのオープンな共創志向が、科学における国際協調プロジェクト、CERNを生んだのか!さらにはそれをティム・バーナーズ・リーのワールド・ワイド・ウェブに結びつけているのが新鮮でした。アインシュタインのキャラクターに対して、地味な印象のもう一方のヒーロー、ニールス・ボーアはどうしてどうして面白おじさんでした。
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マンガだから量子論について知るのに良いのかなと思って手にとって見た。マンガだからスイスイ読めるだろうとの期待もあった。しかし、私にはダメだった。まず原作が日本人ではないので絵が合わない。セリフの流れが日本のマンガと異なるのか、話の流れもよく分からなかった。ボーアであったり量子論については興味はあるので、別の入門書を読んでみたい。フォローするなら、ボーアを取り巻く当時の科学者にどのような人がいて、戦争とどのように関わったのかが何となく分かったこと。ボーアの人柄については何となくさわりを理解できたように思う。
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請求記号 289/B 62
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1885年、デンマークに生まれ育ったボーアは
弟のハラルとともに高校に入ると天才振りを発揮。
大学を卒業後、放射能研究の第一人者ラザフォードに師事しつつ、
独自に思考を重ね、「ボーアの原子モデル」を考案し
1922年、ノーベル物理学賞を受賞。
ここに量子力学の扉が開かれます。
時を同じくして若きハイゼンベルク、パウリ、
シュレーディンガー、ディラックといった
天才物理学者が出現し、彼らとの議論を通して
現代の量子力学の基礎が築かれていきます。
アインシュタインと論争をくり返し、
ユダヤ人への弾圧から多くの研究者を援助し、
また軍拡競争を予見したりと、現代物理学を牽引した
科学者であり思想家であった偉人の生涯を解説。