結果から原因を推理する 「超」入門 ベイズ統計 (ブルーバックス)
- 講談社 (2016年12月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062579988
作品紹介・あらすじ
【推理ストーリーを楽しむうちに、
ベイズ統計のポイントが分かる!】
近年注目を集める新しい統計学「ベイズ統計」。
“原因の確率を結果から予測する”、
それがベイズ統計のポイントです。
この本では、ミステリー仕立ての
愉快なストーリーを読みながら、
「ベイズの定理」を中心に学んでいきます。
ベイズ統計のはじめの一歩に最適です。
感想・レビュー・書評
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ストーリー形式でイラストが多く2時間程度で読めるので、ベイズ統計とは何ぞやという人やベイズの定理に挫折してしまった人にオススメです。私は後者の人間で、公式は覚えているものの理解が追いついていないという状態でした。以下に良かった点、難しそうな点を挙げるので参考までに。
良かった点:
1.殺人事件の犯人を探すという、想像しやすいストーリーを用いて、順を追って説明している
2. ほぼ全編を通して「より簡単な例でベイズ統計を考える」→「殺人事件に置き換えて考える」という形で進んでおり、段階を踏んで説明してくれる
3.ベイズの定理(やオッズ比)について、違いがある時とない時について、計算や思考の過程を丁寧に説明している
難しそうな点:
1.SPSSの出力結果をそのまま載せている(解説もあるし、理解しなくても大丈夫ではありますが、初心者は面食らってしまうかも)
2.回帰、重回帰、ロジスティック回帰分析、ニューラルネットワークに触れている(同上)
3.確率の話が多い(ベイズの定理なので当たり前ではあります)
繰り返しになりますが、入門書として読みやすく、重要なところはとても丁寧に説明してくれています。しかしあくまで「ベイズ統計」の入門であって「統計」の入門ではない点にご注意を。ある程度統計学(と確率)について理解があり、「ベイズ統計」という名前だけ知っているという方や難しくて挫折している方におすすめしたい1冊です。 -
☆EVERNOTE登録済み(英国式のオッズ/ フラctional odds)
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推理小説仕立て。実例のイメージを伴い、読み進められる。
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古典ミステリーを思わせるストーリーを背景に、ベイズの定理を導出するプロセスについて重点的に説明されています。すぐに読めてしまいましたが、実際に仕事にどう役立てるかなど考えると、関連本をもう何冊か読まなければならないなと思いました。導入本としては親しみが持てると思います。
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殺人事件を解決する設定で、ベイズ統計を学ぶ、変わった本書。統計を実践でどう扱っていくか、その流れが分かって面白い。初心者にはうってつけだろう。
ベイズ統計とはすなわち、「原因の確率を結果から予測する」のだそうだ。そうだというのは、具体的な解説パートの一部(それも肝心なところ)は説明不足感があり、何故その計算式になるのかもわからず、要点がつかめなかったのは残念。 -
前編の推理小説風のところで出てきている確率の手法が後半の数学編のところであまりちゃんと解説されていない
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結果から原因を予測する確率論。
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わかったようでよくわからない。「犯人」に関しても、「推理小説」のルールを無視するとんでもないもの。このような説明でわからないのが、いまひとつ「数学の壁」を超えられない原因か。あまり面白くない。